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戦え、自分のために。

格ゲーハマっちゃったよ週間。

※痛いの注意。

・キラーペインの魔術師
※瀬戸氷河
どうしてこうも戦いの連続なんだろうな。
チェックメイト乗り切ったばっかじゃねぇかよ。
「死ねぇっ!」
「うわっ!?」
魔術師が、杖を叩き付ける。
魔力がこもっていたのか、それは地面をえぐる。
それを回避し、魔術師と距離をとる。
「なんで最近の魔術師は、前線いけるんだよ!?」
「うっせぇ、生き残るにはこれしかないんだよっ!」
魔術師が再び杖を降り下ろす。
また地面をえぐる衝撃が襲う。
「もはや魔術じゃねぇよ……!」
舌打ちして、ハンドガンを抜いて即座に撃つ。
キンッ、と似合わない金属音がした。
弾が弾かれ、刃がこちらをまっすぐ突き刺す。
「ぐ、っ……ぁ……!」
予想外の攻撃にかわしきれず、左腕が切られる。
「ふふん、魔術師がいつまでもインテリだと思うなよな!」
手応えを感じた魔術師は、杖に見えていた剣を見せる。
俺は斬られた左腕から流れる血を押さえながら、その剣を忌々しげに睨む。
「くそ、っ……ほんとになんでもありかよ……!」
どこかの天才に似ている。
対して魔術師は、俺の表情を見てさらに優越に笑う。
「俺は、武力を極めた魔術師だかんな!」
魔術師が、雷撃を放つ。
咄嗟にかわすが、足元がふらつく。
「まずっ……!」
「馬鹿なやつさ!」
そこを魔術師が逃さず、追撃として杖で俺の体を打ち上げる。
「く、っ--!」
体勢を立て直そうとするも、すかさず魔術師がナイフを数本こちらに投げた。
「いっ、つ……!」
ガードするにも間に合わず、ざくざくと身体に刺さり、掠める。
地面に着地した途端にも、魔術師がこちらに殴りかかる。
嵌めようとしてんだろうけど、そうはいかねぇ。
「はぁっ!」
魔術師の拳をかわし、カウンターとして殴り返す。
「うおわっ!?」
食らった魔術師は、かなり吹き飛ばされた。
「ふん、どーだよ……」
あちこちから血が流れる。
その痛みを堪えつつも、強がる。
「やるねぇ、さすが本部!」
魔術師は、にやりと楽しげに笑い、指をならす。
魔術師の背後に武器がバラバラと落ちてくる。
「そーじゃなくちゃ楽しくねぇよ!」
魔術師がナイフを手に、地を蹴る。
「させるかっ!」
ハンドガンで氷の魔弾を撃ち、魔術師を牽制するも通じず、魔術師は俺の足元を切り裂いた。
「うぁ、っ……!」
その後、すぐに中段蹴りが腹に鋭く当たり、吹き飛ばされる。
すぐに受け身をとり、靴が地を擦る。
「ふふーん、次はこれかなっ!」
魔術師が、アサルトライフルを持ち出す。
そして即座に発砲する。
「ちっ、凍れっ!」
氷の魔術で、氷壁を作る。
弾はガードし、その隙に足を治癒する。
「はぁ……っ、はっ……!」
息が乱れる。
魔力を使いすぎたかも。
疲労が溜まる。
「おいおい、疲れてんの?」
近くに魔術師の声。
顔をあげると、魔術師が氷壁の向こうにいた。
「燃えろっつの!」
「な、ッ--!」
魔術師が氷壁ごと爆破させる。
爆風に耐えきれずに、吹き飛ばされる。
吹き飛ばされている間にも、魔術師は背後に回り、打ち返すように蹴り飛ばされた。
そして小さくバウンドし、地面に打ち付けられる。
「ぁ、ぐ……っ!」
骨も何本かいったんじゃね、これ。
痛みに身体を丸める。
「っ、う……!」
呻き声が漏れる。
魔術師が笑う。
「いーい声で呻くねぇ。そーゆーの好きだぜー?痛いんだろ?ったりまえじゃんな!」
「が、は……っ!」
口から血をはく。
「あははは、たまんねぇな!それが噂の神血か!」
魔術師が、俺の目の前に座り、髪をつかみ顔をあげさせられる。
魔術師を睨むと、魔術師は嘲笑う。
「いいね、いいね、その憎悪の目!神に愛されているとは思えねぇや!ただの敗者の男にしかみえねぇわ!」
そして、パッと離されまた地面につく。
立ち上がった魔術師は、杖を構え魔力を集める。
俺を中心に魔方陣が描かれる。
「--お前、最近どれだけ傷付いた?今、敗者の傷を全部呼び起こして苦しめてやるよ」
杖をこちらに向けられる。
すると、魔方陣が妖しく光り、急に痛みが身体中から走る。
「ぐああぁあっ!」
絶叫。
先程よりも身体を抱くように丸まる。
「う、っぁ……、は……っ、あ、ぐっ……ぅ」
呻き声も押さえられずに、ただ声を出す。
「お、まさか前より痛むの?神血で光属性だからー、呪術的闇属性に弱いとか?」
魔術師が嘲笑う。
「いーい気味だな。苦しめ、苦しめ。そうやって情けなく声をあげるお前も好きだぜー?」
何か皮肉で返そうとも、声をあげることしかできない。
魔術師が、どこかに電話をかける。
「神血確保ー。イエース。そっちつれてくよー。」

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痛いって身体を抱くように丸める氷河
がかわいいと思います。
いつか痛いって泣けばいいのに。
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