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氷河苛め祭。

衰弱氷河篇。


・呪術大禍罪の日
※瀬戸氷河
「なんてことをやらせてくれたんですか!」
ドアを思いきりあけ、羽織さんが開口怒鳴る。
「おかげで、久しぶりに人斬っちゃたじゃないですか!」
そして俺の近くの椅子に座る。
珍しく、返り血も怪我もしていない
「辻斬り本能とやらは?」
「気合いでこらえましたよ!誉めてください!」
どうして誉めろなんて話になるのだろうか。
この人は、恭二みたいにうるさい男だ。
「え、えーと……よくできました?」
「それでいいです!ありがとうございます!」
不満だったようで、投げやりに言われた。
羽織さんが、俺の額に触れる。
「熱、下がりましたか?」
「前より気分はよくなってきました」
「それはよかった!それなら、治癒代もチャラになりますね!?」
それは、違うような。
「宮代さんに、そう脅されたんだな……」
「そうなんですよ!たまには、恩を売っとけって!」
「宮代さん、たまに料理作ってくれますから。」
「ええええっ!?」
羽織さんが、オーバーに驚く。
煩さに耳を塞ぐ。
「ずるいですよ!だから、俺にあんなことが言えるわけだ!ずるい、つかひどいでしょう!」
「単に羽織さんが、戦闘しかできないから……」
「俺もなにか特技を作れ、ってことでしょうかね!?」
「いや、羽織さんにそんな期待……しないだろ……」
「うそー……」
羽織さんは、極端に落ち込む。
それも一瞬で、すぐにテンションを戻し、俺に聞いた。
「んんー、俺は氷河に何が出来るんでしょうかね?」
「俺のために、魔術師殺してくれたんだろ?まずは、それでいいですよ」
「本当ですか!いや、ありがたい!」
がたんと立ち上がる。
「それなら、俺は氷河の剣となりましょう!それでチャラで!」
「じゃ、それで」
「よーし、それでいきましょ!」
話聞いてんのかな、この人。
「とりあえず氷河が無事でよかった!じゃ、失礼しますね!」
最後は上機嫌になって帰る羽織さん。
あの人の笑顔はなんだか本物だ。

------------------
短いかもな。
羽織さんは、煩い。

久々の氷河視点。

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