忍者ブログ
一次創作ファンタジー小説中心サイト。 このサイトにある全ての小説の無断転載は禁止しています。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

氷河苛め祭。

レインオーシャン編。

・レインオーシャンの魔術師
※瀬戸氷河
長いキスから解放された俺は、少しくらりとよろける。
そして、軽く魔術師を突き放し、口元を拭う。
「うふふ……結構うぶな反応だねぇ?しかし、突き放されるとちょっとショックだよ。」
「いきなりなにしやがんだ……っ!?」
「ちょっとどういうこと?いきなりキスされたの?」
雨境が、俺を支えながら詰め寄る。
「舌まで入れられた」
「うわぁ、大胆。」
魔術師が口元を指でなぞる。
「懐かしい呪いの魔力……名前は確かカースオリオンだったかな?」
カースオリオン。
またその名前か。
雨境が、魔術師に聞く。
「カースオリオン?それは、何処にいるのさ?」
「さぁね?カースオリオン君、昔からミステリアスだったし。」
でもさ、と魔術師がロッドをこちらに向ける。
「どっちにしたって、あんたたちはここで死ぬんだから意味ないよ!」
魔術師の後ろの水が津波のように高くなる。
「あははははっ!水攻めってやつよ!」
また水が押し寄せる。
なす術なく飲み込まれる。
が、今回は金網の壁があるので、そこに勢いよく叩きつけられる。
「い……っつ……!」
立ち上がろうとするより先に、魔術師に馬乗りにされる。
「キスって言ってもね、あんまり種類がないのよ。結局舌で口内弄ぶだけだしー?」
また魔術師が、キスをする。
「……ふ、っ……ん!」
「んー♪」
魔術師が楽しそうに弄ぶ。
「なーにしてんだよっ!」
雨境が魔術師の背後から爪で斬りかかる。
魔術師はそれを、ロッドで弾く。
「にゃっ!?」
魔術師がようやく唇を離す。
「ぷはー、濡れイケメンとキスだなんて、楽しいなーもう。」
「雨境……!」
雨境のスピードについてこれるなんて、相当だぞ……?
魔術師は、俺を見てにやにやと笑う。
「そろそろ疲れてきたんじゃない?私ってばキスだけはうまいからー、感じてきたんじゃない?」
「っ、ざけんな!」
俺は声を荒げ、魔術師を睨む。
「ありゃ、残念。じゃー、どーやってからかおうかなー?」
と、濡れた俺の髪をいじり始めた。
「……いつまでも氷河で遊んでられると思うなよ」
雨境が妖怪化して立ち上がる。
掌には紫の炎。
「おいおい炎じゃ水には勝てないよー?それともこの子の服脱がしていいって意味ー?」
魔術師がまた水を高く壁のようにあげる。
「どうしてそうなる!?」
「残念だけど、炎は水に勝てるんだよ?」
と、雨境が炎を水に当てる。
雨境の炎は、水を一部分だけ溶かして消えた。
「あははははっ!その程度なの?そんなんだと私、彼になにするかわかんないよー?」
「じゃ、凍らせるのはどうだ?」
俺は魔術師を凍らせようと手を伸ばす。
魔術師がすぐに離れ、ロッドを構え直す。
いかな変態だとしても、やはりは人間だ。
「むむ……やるじゃないの」
金網に捕まりながら、立ち上がる。
「やはり水攻めがお好みね!」

-------------------
レインオーシャンちゃらい!
キス魔です。
変態です。

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
HN:
天草八津芽
性別:
女性
自己紹介:
BLでファンタジー小説が多いです。
ひっそりひそひそ書いてます。
ツイッター
メインアカウント(妄想ばかり)


オリキャラ紹介bot
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
P R

Copyright © [ 妄想の隠れ家 ] All rights reserved.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]