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氷河苛め祭。


サプライズフレア編。

ロマンに満ちた男。

・サプライズフレアの魔術師
※瀬戸氷河
この地下施設はどこまであの魔術師の火力に耐えうるのだろうか。
手加減されているとはいえ、燃やされ続けている俺は、限界だというのに。
「は……っ!」
「強情な奴だよ。勝てるとは思ってないだろ?」
咳をする。
喉までやかれていそうだ。
「かてる、とは思えねぇよ……」
「なら、泣き叫べよ。」
「それも、嫌だっていっただろ……!」
「その目が腹立つな……ここまで焼けただれてんのによ!」
魔術師が、焼けかけた俺の上着に触れる。
「お前さ、気づいてる?もう俺はお前の身体みてんだよ?白すぎる肌を随分焼いてんだぜ?」
「はっ、だからなんだってんだよ。欲情した、とかそんな話か?んなの吸血鬼でなれてんだよ」
嘲笑う。立場は逆なのに。
「ふーん、吸血鬼のものか……。吸血鬼ねぇ……」
魔術師が俺の首筋の傷を見つける。
そして、魔術師が俺に囁く。
「吸血鬼ってのは、太陽に弱いんだ。俺はその太陽だぜ?」
首筋の傷に魔術師が手を被せる。
傷跡を燃やして消すように。
「やめろ!離せっ!」
「急に暴れんな!」
魔術師の蹴りが腹にはいる。
「がっ!?」
もろに食らい、腹を抱えてずり落ちるように踞る。
「傷が……ない……っ」
傷跡に触れても痛みがない。
熱いだけだ。
「お前、始めて見せるな、その表情。」
「ゆるさ、ねぇ……」
「そんなに大事なものだったのか?まるで思い人がいるかのような反応。」
「殺してやる……!」
無理矢理治癒術を使う。
今は身体を動かしたい。
あいつを殺すために。
「あぁあああぁあぁっ!」
激昂するように叫びながら、魔術師に向けて殴る。
それをいなされ、背中に肘打ちを食らう。
「--ッ!」
よろけたとみせかけて、瞬時に振り返り、回し蹴りを繰り出す。
「面白いねぇ!カースオリオンに呪われながらも、そこまで動くか!」
それもかわされ、懐に入られる。
「残念だったな」
フレアの球が目の前で爆発する。
勢いよく吹き飛ばされ、壁にバウンドするように叩きつけられた。
最後には、地面に伏す。
「凄かったけど、そこまでだな。」
魔術師が、指を伸ばす。
エネルギーが収束する。
「そんなに大事なものだったのか、あれは?あそこまで取り乱すとは思わなかったぜ。」
「てめぇには……わかんねぇよ……」
無理に起き上がり膝をつく。
「そーかそーか。ま、でも人間らしくて安心したぜ。」
魔術師がフレアのエネルギーを溜めながらも、さらに語る。
「氷属性って聞くと、どうしても奴の名を思い出しちまってな」
「……?」
「フローズンアビス。それが俺の敵の名だ。」

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割りと熱血アクションスター。
格ゲー見直したいね。
氷河が動くのは、やっぱ好きです。

次で終わりそう。
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