忍者ブログ
一次創作ファンタジー小説中心サイト。 このサイトにある全ての小説の無断転載は禁止しています。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

氷河苛め祭。

ツインシンメトリー編。

・ツインシンメトリーの魔術師
※瀬戸氷河
2対2は基本的に、一対一に持ち込まれる。
俺と恭二で、双子を分ける。
そして、各個撃破を目論んでいたが。
「「我らは半分で人にあらず!」」
「なっ!?」
「あれ!?」
俺たちの攻撃が、魔術師の体をすり抜ける。
戸惑っている隙に、同時に蹴り飛ばされた。
「ぐっ……どうなってやがんだ……」
起き上がろうとすると、魔術師が飛びかかり馬乗りになる。
恭二のほうも押さえつけられているようだ。
「きらーん」
魔術師の手に光るものが握られていた。
刃物、ナイフか。
にしては、小さい。
「しゅぴーん!さくっ」
間抜けな効果音と共にそれが俺に突きつけられる。
「氷河!」
恭二が叫ぶ。
だが、刺されたのは。
「うん、かーわいー」
花のついたピンで髪をとめられていた。
「あ、氷河可愛い」
「--ッ!」
恭二ももう一人の魔術師もいつのまにか、戦闘を止め、俺をみていた。
「な、なにしやがんだ、てめぇら!」
「ふふふー、お洒落」
「可愛いねー」
恭二が二人の手をとる。
「お前ら!ありがとう!」
すっかり意気投合しやがって。
腹立つ。
「ちょっと立ってみてよ」
と、馬乗りになっていた魔術師がどいた。
大人しく立ち上がると、三人がじろじろと俺をみる。
「……な、んだよ」
恥ずかしくなって目をそらす。
恭二が俺を抱き締める。
「そのピン、魔術師殺すまで取るなよ?」
「ええー……」
「だって、可愛いんだもん!」
恭二が言うなら、大事にするけどさ……。
「「ねぇねぇ」」
魔術師二人の声がかかる。
「今度は、小籠包なんていかが?」
「あ、もらうー!」
恭二が長テーブルに戻る。
あいつらはいつ料理を用意してんだ……。
俺もゆっくり戻りながら、考える。
あの二人の魔術師のトリックを。

------------------
氷河が可愛いだけ。

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
HN:
天草八津芽
性別:
女性
自己紹介:
BLでファンタジー小説が多いです。
ひっそりひそひそ書いてます。
ツイッター
メインアカウント(妄想ばかり)


オリキャラ紹介bot
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
P R

Copyright © [ 妄想の隠れ家 ] All rights reserved.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]