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コラボ第二弾。
一般人と殺人者。

キャスト
月下美人の不良
瀬戸 氷河
せと ひょうが

自称半分名探偵助手
小城 リリス
こじろ リリス


※小城リリス
氷河さんが、教室のドアに手をかけても動かないようです。
「か、鍵かかってませんか?」
「……くそ、壊れてる!」
いきなり閉じ込められたってことですよね?
ど、どうすればいいんでしょう!?
氷河さんは、冷静に扉を押してます。
何の感覚を確かめてるんでしょうか。
「リリスちゃん、離れてな」
「え?」
言われるがまま結構離れてしまいました。
氷河さんが、爪先で床を軽くつつきます。
「いけぇっ!」
勢いをつけての回し蹴りで、教室のドアを蹴破っていました。
「よし、立て付け悪くて助かった。」
呆気にとられる私。
「器物破損、1」
「ん?」
カウントする私に、不思議そうに聞き返す氷河さん。
「裕さんに会ったら報告するんですよ!」
「名探偵と警察って違うもんだろ?」
「容疑者に急上昇しますよ!」
「それでも、閉じ込められるよりはマシだろ?無駄に弾も使いたくなかったし。」
彼にとっては、これが日常なんでしょうか。
蹴破れなかったらどうするつもりだったんだろう。
「ほら、行こうぜ。」
「え、ええ……。」
彼に引かれて廊下に出ます。
「あれ……?」
ふと上をみると、『3-3』という文字が。
私は、『2-1』の教室に入ったはずなのですが。
「いつの間に三階に?」
「……空間がおかしくなってんのか?」
空間ってなんだろう。
異変って難しい。
「あ、えっと、図書室は二階にあるんです。それに鍵かかってるかも……」
「鍵がねぇなら、また蹴破るだけだ。」
「いや、鍵探しましょうよ」
また蹴破られそうだったので、即答した。
不良みたいな人だなぁ……。
「もしかして、学生時代ワルだったんじゃ……」
「そうだけど」
氷河さんにも、即答された。
というか、本当にワルでしたよ。
これじゃ、全力で擁護できないほど容疑者候補ですよ。
「喧嘩とかよくしてたぜ?大体は不良潰してたけど。」
「……いや、あの、怖いですよ」
氷河さんって結構顔立ちいいのに。
眼鏡も似合ってて、知的な人だと思ったのに。
「裏切られた気分ですよ」
「俺、なにもしてない」

階段を目指して廊下を降りる。
幽霊が狼の形になりますが、全て氷河さんが撃ち落としてしまいます。
歩きながら弾を詰め直している氷河さんは、見てて改めてプロなんだなーと思ってしまいます。
「リリスちゃんさ」
「はい?」
「頭がいいから名探偵なのか、行動力があるから名探偵なのか。……どっちだと思う?」
「両方持ってるからですよ。今時安楽椅子探偵なんて流行りません」
氷河さんが、くすりと笑います。
「そうだな、安楽椅子探偵なんて、存在しないんだよな」
「そうですよー、裕さんだって現場は見に行きますよ」
「現場、か。リリスちゃん、ここでいいんだろ?」
氷河さんが、足を止めます。
目の前には図書室という文字が。

------------------
切取編のメイン、器物破損カウントスタート。





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