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フローズンアビス後日談。

書けるものはまとめて書いちまえ週間?

・フローズンアビス後日談。
※弓ヶ浜雨境
雪なんか嫌いだ。
寒いし、滑るし、寒いし。
なんであんな中外に出られるんだろうね。本当に意味わかんない。
氷河が出ていくのも見たし、神谷さんとか出ていくのも見たけど、よく出ていこうとするよね。
「本当に信じられない」
「せやなー」
俺と莱桃さんは、大寒波が来た日からずっと炬燵に籠っている。
「そういや、寒波おさまったみたいやで」
莱桃さんが、窓を見やる。
そういえば、もう雪が降っていない。
「なーんだ、神谷さんあたりがやってくれたのかなぁ」
「多分なー。まぁ、それでも暖かくなるのはしばらくかかりそうやけどな」
「うへー、もう最悪だよ」
炬燵にもぐる。
「……ああ、こんなところで籠ってたんか」
「んー、東火兄さん」
東火兄さんが、こちらに来た。
東火兄さんも寒いの嫌いだった気がする。
「入っていいですかね?」
「ええよー」
莱桃さんが、手招きをする。
東火兄さんも、炬燵に入る。
「まだ冷えますね」
「せやなー。」
「あいつら、何してんの」
と、窓を指さす。
窓の向こうで、恭二たちが雪合戦していた。
子供っぽい。
東火兄さんと莱桃さんは、微笑ましそうに窓を見ていた。
「ええねー。ああいう元気があるのは」
「そうですねー。雄飛兄さんと文弥もいつもあんな風にはしゃいでましたね」
「俺には信じられないけどね……」
「雨境だって、結構はしゃいでるでしょうに」
「兄さん、雪ではしゃぐのが信じられないだけ。」
「あ、そうですか」
炬燵で動かずにぬくぬくとしている俺達。
そこに氷河が雪まみれで帰ってきた。
「あいつら、ほんとバカだよ……あー、さみぃー」
そこで俺達に気付くと、足を止める。
「……いつまでそうしてるんだよ」
「雪がやむまで」
「はよやまんかなー」
「はぁ、寒くて適いませんわ」
「……なんて連中なんだか。」
氷河は呆れたように俺達を見ていた。
が、すぐに何かを思い出したようで、慌て始めた。
「あ、恭二達が来たら部屋戻ってるって伝えといてください!」
それだけ言うと、すぐに廊下に走って行ってしまった。
「はぁ……だる」
俺は、心からそう思い呟いてしまった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
炬燵組は結局炬燵から出ませんでした。

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