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氷河苛め祭。

アートメイズ編。

・アートメイズの魔術師
※大浦丙
アーティナが氷河の血に濡れて笑う。
「ほんと、綺麗よね……」
と、恍惚の表情で氷河の傷口から血を抉る。
「つ、うっ……」
痛みにびくりと反応する氷河。
息が乱れていて、痛々しい。
「これ以上、氷河の血を……見せるな!」
俺は、こっそり隠し持っていた針をとる。
「あら?ちゃんと持ち物検査はしたはずなのに」
アーティナはそれでも、氷河から離れない。
むしろ這うように氷河に擦りよる。
「うふふ……温かいのねぇ、人って。私は、長いこと人に会わなかったものだから、久しぶりの温かさ……」
氷河は、アーティナを払うこともできず、されるがままに身体をまさぐられている。
「ふふ、ほらほら」
「……っ!」
アーティナが氷河の頬に血をつける。
それに反応し強張る氷河。
からかうようにアーティナが囁く。
「自分の血でしょ?何に怯えているのかしら?」
「きらい、なんだよ……っ」
「へぇー……。」
アーティナは、また血を手に取り、ガラスに塗る。
「もう、やめてくれよ!氷河は……!」
「なーによ、いいとこなのに煩いわねぇ」
急に苛立ちを募らせた声を出す。
氷河の掌を重ねて頭上に上げ、そこに貫くようにナイフで差し止める。
「ぐ、っ……!」
痛みをこらえている氷河が痛々しい。
さらにそこから流れ出した血が氷河の髪にかかる。
アーティナは立ち上がり、筆を取り出す。
「あんたも絵にして差し上げましょうかぁ?それとも、駄作の画材になりたいですか?」
「どっちもお断りだ!」
毒針を投げる。
アーティナはそれをかわし、筆に氷河の血をつける。
「……許さない、からな!」
「あははは、なーにをいってんだか!アーティナ・メビウスのファンでしょ、あなた!だから、私に神血をくれたのよねぇ!?」
「違う!俺は……」
俺は、氷河に休憩をしてもらいたかった。
呪われてからも魔術師に襲われ続けた氷河に休んでもらいたかった。
そう望んだだけなんだ。
スタンガンを手に取る。
「あははは、なんだっつーのよ!」
アーティナが、筆で血を飛ばす。
目潰しでも狙ってるのだろうか。
戦闘向きではないらしい彼女の喉元にスタンガンを当てる。
「きゃあああっ!?」
アーティナは、そのまま気絶してしまった。
アーティナの首に糸を巻く。
そしてそれを引き抜くと、アーティナの首が外れた。
「氷河!」
壁に掌ごと刺されたナイフに手をかける。
「……痛いよ?」
「大丈夫。やってくれ」
俺は、そのナイフを引き抜く。
「く、ぁっ……」
痛みに顔を歪める氷河。
俺の不安気な表情を気にしてか、氷河は掌に治癒術をかける。
「ほら、大丈夫だ、ろ……」
「氷河!?」
ふらりと頭が俺に寄りかかる。
「……大丈夫じゃないじゃん」
「ははは、限界みてぇだ……悪い、後頼むわ」
と、氷河は気絶してしまった。
文字通り血まみれなその姿は、見ていられないほど痛々しいもので。
俺は氷河を大事に抱えて、本部へ戻った。

------------------
無理矢理切ったアートメイズ。
伸ばすとグロくなりそうだったので。

女の子に馬乗りになられて、ナイフで刺される氷河がかけてよかった。


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