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コラボ第二段。

美少女と不良。

キャスト
月下美人の不良
瀬戸 氷河
せと ひょうが

自称半分名探偵助手
小城 リリス
こじろ リリス

※瀬戸氷河
鍵を見つけても、扉を蹴破る必要がなくなっただけで、ワープする空間の解決にはなっていない。
俺にもこの法則は、分からないのでしらみ潰しに歩くしかない。
しかし、それにも問題が発生する。
「やっべ」
「どうしたんですか?」
教室で魔物を打ち落とし、リロードしようとするにも弾がない。
リリスちゃんがいるから、魔弾は使えない。
理由は、彼女に魔術的なものを見せたくないだけだ。
彼女は普通の人間だ。
魔術のない世界の人間なんだ。
そんな人に魔術を見せれば、信用されなくなるだろ?
「弾……ないよな」
「あるわけないでしょう!銃刀法違反ですよ!」
「だよな……」
ハンドガンをしまう。
どうするか……。
リリスちゃんが、教室でなにか手がかりを探しながら呟く。
「鍵あってほんとよかったです……。氷河さんの蹴破るの怖いですもん。本当に不良見てるかと思いましたよ……」
蹴破る、か。
魔物だって実弾で死んだんだ。
不可能じゃない。
「やるか、あの魔物ならいけるはずだ。」
ちょうどいいところに幽霊がふわふわと俺の背後に回る
幽霊だと実体がないが、魔物に変異すれば……。
「うわっ、氷河さん後ろ後ろ!」
リリスちゃんが、驚いて叫ぶ。
絶好の好機!
振り返るときに勢いをつけて、殴り飛ばす!
「はっ!」
うまく命中し、魔物を殴り飛ばすと、壁にぶつかった途端に消えた。
ありだな、これ。
「……」
リリスちゃんが呆然としている。
「リリスちゃん、なんかあった?」
俺が声をかけると、我に帰ったリリスちゃんは、恐る恐る答えた。
「ほ、ほんとに不良なんですね……」
「いったろ?俺絡まれやすくてさ、族潰しよくやってたから」
「絡まれやすいとか、あるんですか」
「俺も向こうの理由までは、わかんねーけどさ。リリスちゃん位可愛い子なら絡まれてもおかしくねーよな……」
首を傾げるリリスちゃん。
きっと彼女の知らないところで誰かが守っていたんだろう。
「まぁ、しばらくはこれでやるよ。弾ないんなら、しょうがねーしな」
「妥協にしては、顔がにやけてます」
「不確実だけど、好きな方法なんだ」
「性根から不良ですね……」
「結局、喧嘩に行き着くんだよ。」
「意味がわからないです」
結局この教室にも何もないので、出る。

「リリスちゃん」
「なんです?」
「犯人を見つけたら、探偵はどうするんだ?」
「警察--私たちなら葉菊先生に、報告しますよ。」
「葉菊先生って?」
「赤空葉菊先生です。横暴で自由すぎる先生ですが、強いんですよ」
「赤空ね……」
まさかあいつの血縁なんじゃねーだろうな。
「どうしました?」
「いや、その先生には関わりたくないと思っただけだ」
「どうしてですか?」
「嫌な予感しかしねぇからだよ……」

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不良が本気を出す話。
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