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乗り遅れハロウィーン。

馬鹿は今日もばか騒ぎ。

・Most trick!
※榎本恭二
今日はハロウィン。
仮装してお菓子を貰いに行くパーティ。
俺はもちろん空想上の吸血鬼の仮装。
付き合ってくれる雨境は、猫耳を生やしただけ。
ネコマタらしい。お前じゃん、それ。
お菓子をくれないと悪戯するぞー!という合言葉を歌うように言いながら本部内を歩き回る。
「トリックオアトリート!」
「はぁ?」
俺と雨境は、氷河を驚かせようと急に声をかけたはずなんだけど、氷河は呆れたような反応。
「お菓子をくれないと悪戯するぞー?」
「ああ、ほらよ」
もう一回言ってみたら、氷河がお菓子セットをくれた。
可愛らしくにラッピングされた袋にチョコレートやらキャンディやらが詰まってる。
「あ、ありがと……」
「じゃあな、あんまバカなことしてんなよ?」
と、氷河は去ってしまった。
「どういうことだよ、おい……作戦失敗じゃねぇか!」
雨境が俺に耳打ちする
何故、氷河がお菓子セットを持っている!?
氷河は、甘いの嫌いだからお菓子を持っているはずもない。
そこをついて、合法的に悪戯をしちゃおうという作戦だったのだが。
完全に見破られている。
その後も、あさぎちゃんと優衣ちゃんにも同じように絡まれる氷河だが、またあのお菓子セットを渡す。
そして、「やっぱ子供なんだな」と微笑む氷河。
羨ましい……!
更に俺と同じ目的か純粋な馬鹿か神谷さんと莱桃さんにも、絡まれるが問題なくお菓子セットを渡す。
普通に喜ぶ二人を見て呆れながらも手渡す氷河。
ツンデレ……!
まるで今の氷河は聖職者の仮装をしているかのよう。
「あれじゃない、貰っちゃダメだったんじゃない?そしたら無理矢理悪戯出来たんじゃ……」
「氷河からのプレゼントを拒否できるはずがないだろ」
「真性のアホだった、おまえ」
氷河からのプレゼントを大事に持つ。
後でゆっくり食べるんだー。
「く、くくくっ……」
呆然としている俺たちを見て、司が笑いをこらえていた。
「いや、面白いなぁ……君たちのその表情!僕も彼に助言したかいがあったよ……」
「「お前か、藤野おおおおお!!!」」
あはははは、とついに声を出して笑い始めた司に、俺達は悪戯をしてやった。
くすぐりの刑に処す。


※瀬戸氷河
実はお菓子はまだまだ余っている。
藤野が今日は持っていたら?と、お菓子をまとめて渡すのでなんのことかと思ったが、ハロウィンだと遅れて理解した。
だから、少しだけまとめてラッピングをしておいた。
藤野は、全部バラバラのままで渡すんだもんな。
まぁ、それでもいいんだろうけど、恭二に渡すなら少しでも小綺麗な方がいいと思ったんだ。
部屋に戻り、余ったチョコレートを一口食べる。
「甘い……」
やっぱり苦手だな。
後で全部恭二にやろうか。

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バレンタインになったら、こいつはどうすんだ。

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