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本部×ワールドシリーズで学パロ。
私立、天蓋学園。
そこは、規模の大きい学園であり、異常な人々を実験体にする野望のための施設。
表と裏、地上と地下。
俺達は異常と判断され引き込まれ、地下に落とされた。
「パンフレットには十組までしか書いてなかったはずなのに……」
「私達、十一組ですよ。同じクラスですね、幽夜」
一年十一組。
ここに集まるは異常な身体能力者。
俺だって殺人鬼と聞かされるまでは気づきもしなかった。
一年十二組。
ここに集まるは異常な魔術者。
魔術なんて空想を実現してしまう連中。
二年十一組。
ここに集まるは人体実験者。
吸血鬼、妖怪、魔物の集う人から外された集団。
二年十二組。
ここに集まるは異常な頭脳派。
知的好奇心が歪んだ果て。
三年十一組。
ここに集まるは異常な身体能力者。
俺達、十一組の完成形。
三年十二組。
ここに集まるのは人体実験の完成形。
十二組の完成形。
「瑠子さんが、死んだ……?」
今朝の新聞の記事を俺は信じることができなかった。
彼女は、俺のクラスメイトで昨日まで元気で、俺の煮物まで盗んでいたじゃないか。
それが、どうして……?
「幽夜、ここの学園の地下施設を知っていますか?」
「何を言ってるんだ……波乃」
「私たちは、表の学園生活から切り離されたんですよ。今日から」
「なんだよそれ!?」
康司が噛み付くように叫ぶ。
「……天蓋学園でいい噂は聞いたことないよ」
「そう、だったかもな……」
流転が落ち込むように呟き、亜須磨も同じように落胆する。
「ふふっ、同じクラスだね。仲良くしようよ」
吸血鬼である赤紗が恭二に手を伸ばす。
お前のせいで恭二は選ばれてしまったのに。
「瀬戸君?ちょっと怖いよ?」
「……恭二に触るな」
その手を恭二の代わりに払う。
払われても彼女は、笑って見せる。
「嫌われてるなー、私。」
「氷河、俺は大丈夫だから……」
恭二も今の不穏な空気を払おうとしている。
「俺は、あんたが嫌いだ。赤紗緋夏」
「……知ってるよ、瀬戸氷河君」
「貴方は運命を信じる?」
神宮寺さんが俺に尋ねる。
「どういう意味?」
「運命というのは、変えられない出来事の事。例えば、井是黒束は必ず殺される。という運命が存在するとして」
「井是さんが、死ぬ……?」
「貴方はそれを変えたいと願う?」
神宮寺さんが、懐中時計を俺に渡す。
「これは?」
「……貴方は井是黒束を助け出すまで、運命を巡り続ける。楽しみね……ふふ」
「てめぇ、瑠子さんに何をした!?」
「美加月はゾンビとした。新しい実験の成果だ。」
先峰が笑う。
「ふざけんな、よ……!」
俺は刀を手に、先峰に切りかかる。
「てめぇらは俺達を弄んで!何がしたいんだよ!」
「何がしたいというのは、わかりきっている。実験だよ。異業者を作り出すのさ」
「っ、どこまでも狂ってやがる……!」
「離せっ!」
俺は、宇楽に捕らわれ腕を組む。
「ダメじゃないか、逃げ出しちゃ。君だって実験体なんだから」
「何が実験だ!これ以上恭二を吸血鬼にしたら……!」
「諦めるのねー。校長がしたいっていうんだもーん」
天宮も気だるそうに答える。
「そんなことで、諦められると思ってんのかよ!?」
「いやいや、自分の状況分かってる?」
誰かに腹を刺し貫かれる。
その影は、なんだか幽夜に似ていた気がした。
「ぐ……くそ、っ……」
天宮が俺の血を取り、諭すように言う。
「君は新たな理を引くんだからさー。もっと自分を大事にしてくれないとー。先峰さんが大変だよー。」
「んなの、誰が……っ」
「むー、君が素行悪いのは知ってたけどー、ここまで素直じゃないとはなー」
「井是さんっ!?」
井是さんが小刀で首を刺される。
何百回と井是さんが死ぬのを見てきたが、この死因は始めてだ。
やっと抜け出せると思ったのに。
刺した男、鹿屋はそれを俺に向けた。
「さて、次は菅谷だよ?」
「また……井是さんを守れなかった……」
「菅谷!」
高崎さんが叫ぶ。
だが、俺は動けなかった。
どうせ、リセットされるのだから。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ダークな感じの学パロ。
人体実験を繰り返した果ての話であり、メインは幽夜と氷河と菅谷。
そこは、規模の大きい学園であり、異常な人々を実験体にする野望のための施設。
表と裏、地上と地下。
俺達は異常と判断され引き込まれ、地下に落とされた。
「パンフレットには十組までしか書いてなかったはずなのに……」
「私達、十一組ですよ。同じクラスですね、幽夜」
一年十一組。
ここに集まるは異常な身体能力者。
俺だって殺人鬼と聞かされるまでは気づきもしなかった。
一年十二組。
ここに集まるは異常な魔術者。
魔術なんて空想を実現してしまう連中。
二年十一組。
ここに集まるは人体実験者。
吸血鬼、妖怪、魔物の集う人から外された集団。
二年十二組。
ここに集まるは異常な頭脳派。
知的好奇心が歪んだ果て。
三年十一組。
ここに集まるは異常な身体能力者。
俺達、十一組の完成形。
三年十二組。
ここに集まるのは人体実験の完成形。
十二組の完成形。
「瑠子さんが、死んだ……?」
今朝の新聞の記事を俺は信じることができなかった。
彼女は、俺のクラスメイトで昨日まで元気で、俺の煮物まで盗んでいたじゃないか。
それが、どうして……?
「幽夜、ここの学園の地下施設を知っていますか?」
「何を言ってるんだ……波乃」
「私たちは、表の学園生活から切り離されたんですよ。今日から」
「なんだよそれ!?」
康司が噛み付くように叫ぶ。
「……天蓋学園でいい噂は聞いたことないよ」
「そう、だったかもな……」
流転が落ち込むように呟き、亜須磨も同じように落胆する。
「ふふっ、同じクラスだね。仲良くしようよ」
吸血鬼である赤紗が恭二に手を伸ばす。
お前のせいで恭二は選ばれてしまったのに。
「瀬戸君?ちょっと怖いよ?」
「……恭二に触るな」
その手を恭二の代わりに払う。
払われても彼女は、笑って見せる。
「嫌われてるなー、私。」
「氷河、俺は大丈夫だから……」
恭二も今の不穏な空気を払おうとしている。
「俺は、あんたが嫌いだ。赤紗緋夏」
「……知ってるよ、瀬戸氷河君」
「貴方は運命を信じる?」
神宮寺さんが俺に尋ねる。
「どういう意味?」
「運命というのは、変えられない出来事の事。例えば、井是黒束は必ず殺される。という運命が存在するとして」
「井是さんが、死ぬ……?」
「貴方はそれを変えたいと願う?」
神宮寺さんが、懐中時計を俺に渡す。
「これは?」
「……貴方は井是黒束を助け出すまで、運命を巡り続ける。楽しみね……ふふ」
「てめぇ、瑠子さんに何をした!?」
「美加月はゾンビとした。新しい実験の成果だ。」
先峰が笑う。
「ふざけんな、よ……!」
俺は刀を手に、先峰に切りかかる。
「てめぇらは俺達を弄んで!何がしたいんだよ!」
「何がしたいというのは、わかりきっている。実験だよ。異業者を作り出すのさ」
「っ、どこまでも狂ってやがる……!」
「離せっ!」
俺は、宇楽に捕らわれ腕を組む。
「ダメじゃないか、逃げ出しちゃ。君だって実験体なんだから」
「何が実験だ!これ以上恭二を吸血鬼にしたら……!」
「諦めるのねー。校長がしたいっていうんだもーん」
天宮も気だるそうに答える。
「そんなことで、諦められると思ってんのかよ!?」
「いやいや、自分の状況分かってる?」
誰かに腹を刺し貫かれる。
その影は、なんだか幽夜に似ていた気がした。
「ぐ……くそ、っ……」
天宮が俺の血を取り、諭すように言う。
「君は新たな理を引くんだからさー。もっと自分を大事にしてくれないとー。先峰さんが大変だよー。」
「んなの、誰が……っ」
「むー、君が素行悪いのは知ってたけどー、ここまで素直じゃないとはなー」
「井是さんっ!?」
井是さんが小刀で首を刺される。
何百回と井是さんが死ぬのを見てきたが、この死因は始めてだ。
やっと抜け出せると思ったのに。
刺した男、鹿屋はそれを俺に向けた。
「さて、次は菅谷だよ?」
「また……井是さんを守れなかった……」
「菅谷!」
高崎さんが叫ぶ。
だが、俺は動けなかった。
どうせ、リセットされるのだから。
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ダークな感じの学パロ。
人体実験を繰り返した果ての話であり、メインは幽夜と氷河と菅谷。
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