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コラボ第二段。
学生と本部隊員。

キャスト
月下美人の不良
瀬戸 氷河
せと ひょうが

自称半分名探偵助手
小城 リリス
こじろ リリス

迷惑な名探偵
黒塚 裕
くろつか ゆう

最強の現国教師
赤空 葉菊
あかぞら はぎく


※小城リリス
氷河さんに言われるがまま逃げ出すと、体育館の扉が閉められます。
「氷河さん!?」
再び開けようとしますが、扉が冷たくて触れもしません。
「大丈夫、なのかなぁ……」
氷河さんは、本当にあの人を殺すのでしょうか。
目は本気だった。
私は、どうすればいいのでしょう。
体育館の近くの用具室が開きます。
「おー、ようやく着いたな!」
「滅茶苦茶な……」
「裕さん!?それに葉菊さんも!?」
私の世界の人だと、氷河さんには説明するしかない。
私の憧れる名探偵の裕さんと、滅茶苦茶な教師の葉菊さん。
「変なものに巻き込まれてくれたね、リリス」
裕さんは、なんだか嬉しそうに笑っています。
「いい事件だったよ。」
「え。どういうことですか?」
「もう解けたってことだろ?早く話せよ、名探偵」
もう解けたんですか……。
裕さんは、咳をひとつして語り始めた。
「ここは、釣木学園であって釣木学園ではない。さすがにこの程度は分かってるよな。」
「はい……」
作りは同じでもここは校舎が古い。
裕さんは、安心したように話を続けます。
「ここは、平行世界の釣木学園。何処にもない異界。だからその主は自由に空間を操れる。AがBに繋がるとは限らないのさ。」
「それはどういう事ですか?」
「リリスは、ここに来るまでにかなり教室を回ったと思う。普通1-1と書かれた教室に入れば1-1の教室に出る。1-1から出るときは、その札のある廊下に出るだろう。例えばこの廊下をAとし、教室をBとする。本来ならA⇔Bでなればならないが、この空間は、A→Cであり、C→Dなんだ。要するにドアと出る方向で全然違う空間に出るのさ」
だから、迷ったんだ。
出てくる空間が違うから。
「それに、これには法則性もあってね」
「えええ!?ランダムじゃないんですか!?」
私が驚くと、裕さんは呆れてため息をつきます。
「だろうと思ったよ。しかも簡単な法則だったのに。もしかしてしらみ潰しに歩いていたんじゃないだろうな?」
「え、ええーとー」
氷河さんも気づいていませんでしたよね。
私も全然分からなかったけど……。
「もういいだろ、名探偵。トリックは聞きあきた。」
葉菊さんが、体育館の扉に手をかけます。
冷たいはずなのに。
「私の勘でここに犯人がいると見た!」
「ま、待って下さい!」
私は、慌てて止めてしまった。
「あの、この空間には、被害者もいるんです!今、中で犯人と争ってて……」
「被害者?」
「生徒じゃないんですけど……ここの人でもなくて……」
私が言葉に詰まらせていると、葉菊さんは単刀直入に尋ねます。
「それは、敵か?」
「その人は、私を助けてくれましたから。敵じゃないです。」
葉菊さんが、くすりと笑う。
「なら、助けてやるかな。」
「よかった……」
安堵する私。
葉菊さんが、あ。と呆けた声を出します。
「お前らは用具室にいろよ。名探偵はまだ犯人を見ちゃダメだ」
「どうしてですか?」
裕さんが尋ねます。
すると葉菊さんは、自慢気に笑います。
「面白くならなそうだから。--私の勘だ。」
「分かりましたよ。じゃ、いこうかリリス」
裕さんに連れられ、用具室に入る。
「私がいいと言うまで来るなよ」

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学園サイド追加。
逆転の始まり。

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