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しばらく妖艶バカップル恭二に氷河しかかけないことをお許しください。

甘ったるい話が増えます。
いいんだ、後で落とすんだから。
泣かすんだから。


・新妻料理
※瀬戸氷河
「恭二ー、なに食べたい?」
「何?作ってくれるの!?」
お昼時に軽く聞いてみただけなのに、食いつかれた。
「まぁ、ついでにな」
「じゃー、クリームシチュー」
「昼だぞ。んなめんどくさいもん作れるか」
「えー、じゃー、オムライスでいいよ」
「それも難易度あるじゃねぇか……」
「作ってくれるんだろー!?」
恭二にせがまれては仕方ない。
「いいけどさ。じゃ、待ってろよ」
「わーい!氷河の手料理ー」
「部屋、荒らすなよ?」
「だーいじょぶだよ!」

ここの食堂はおかしいと思う。
数々の種類のレシピ本が並んでいるし、冷蔵庫には食材が尽きずに用意されている。
棚には、多くの種類の食器や料理グッズが用意されている。
万能すぎるんだよ。
「ここまで力いれてどうすんだ……」
といいつつも、助けられているのは事実なんだが。
レシピ本を引っ張りだし、読みながら卵をかき混ぜる。
こった料理は久しぶりだ。
失敗しても恭二は笑って食べてくれるだろうが。
それは俺が許せない。
だから、レシピ引っ張り出してきたんだ。
失敗なんかするものか。
誰もいないのをいいことに、鼻唄を歌いながら包丁を下ろす。
下準備が出来たところで、声をかけられた。
「……何してんだ?」
「宮代、さん」
料理の天才宮代さんだった。
「上機嫌で鼻唄まで歌っちゃってー、しかもそれ二人分だなー?恭二にでも作ってやるのか?」
からかうように笑う宮代さん。
「……新妻かよ」
「新妻……っ!?」
その言葉でとても動揺した俺。
さらにからかわれる。
「なんだよ、気にしちゃって可愛いな」
「ちがっ、言い方が悪いんだろ!」
「手伝ってやろうか?新妻さん」
荷物をおいて宮代さんが、キッチンに立つ。
「いや、いいよ」
「大丈夫だ、コツしか教えないから」
「それなら、助かる」
「氷河のしたいことは大体分かるんだよ。ちゃんと手作りをあげたい、けど失敗もしたくない。そんなとこだろ?」
「見透かされてんのかよ……」
恥ずかしくなって、顔が赤くなる。
「ほら、何照れてんだ。料理は待っちゃくれないから」
「分かってるよ……!」
宮代さんに教えてもらいながらも、仕上げる。
俺は自炊レベルだから、危ないところもあったが、宮代さんにうまく助けてもらった。
出来たオムライスを部屋に持っていく。
「氷河ー!やたー!」
恭二が跳び跳ねる。
「もー、荒らすなって言っただろ……」
「氷河、ここでいいか?」
手伝ってもらった宮代さんが、机に俺の分を置いてくれる。
「じゃあ、ごゆっくり」
「あのなぁ……そんなんじゃないって……」
宮代さんには、大きな誤解を生ませた気がする。
小さなテーブルを用意してから、向かい合うように座る。
「これで、いいかな」
「あー、食べる食べる!」
恭二が一口食べる。
「ふわふわでうまいよ!」
「そっか、それならよかった」
俺も一口食べる。
さすが宮代さん。コツを言うだけで俺にここまで店の味を再現させるか。
黙々と食べる。
恭二はすぐに食べ終えてしまっていた。
「ごちそーさまー!ありがとな、氷河」
笑顔で礼を言われた。
恭二にそれを言われるのが、たまらなく嬉しいなんて、言えるはずもない。
「い、いいんだよ。ついでなんだから」
「照れなくてもいいのにー」
「……別にいいだろ」
恭二が俺の気持ちを見透かすように、にやりと笑う。
「氷河!」
「んだよ……」
「また作れよ?」
「……気が向いたらな」

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新妻か!
妻か!新婚か!

ってぐらい、いちゃついてくれる。

ちなみに罰ゲーム?でメイド服着せられて、全員にご奉仕で料理作るバージョンもあります、よ?
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