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コラボ第二段。
騙される者と裏切り者。

キャスト
月下美人の不良
瀬戸 氷河
せと ひょうが

自称半分名探偵助手
小城 リリス
こじろ リリス

迷惑な名探偵
黒塚 裕
くろつか ゆう

最強の現国教師
赤空 葉菊
あかぞら はぎく


※小城リリス
屋上では、氷河さんが犯人さんと争っています。
私たちは、通過点になる教室で待つことにしました。
私と裕さんは椅子に座り、葉菊さんは教卓に肘をついて待っています。
「あの裕さん」
「ん?」
私は裕さんに聞いてみたいことを聞くことにしました。
「裕さんが言っていた気になる点ってなんなんですか?」
「ああー、その話か」
裕さんが、一つ咳をします。
「まずは、あの椅子についた血についてだよ。俺はあれを氷河さんのものだと推測しているんだが、そうなるとある疑問が浮かぶんだ。」
「疑問?」
「どこにその跡があるか、だよ。実際氷河さんには、傷一つなかった。」
「そうしたら犯人のものじゃないですか?」
「そう推測しても疑問が残る。何故あれほどの銃器をもつ氷河さんが椅子で犯人を殴ったのか、という疑問がね」
「面白そうだから言ってやるが、犯人も傷一つなかったぜ。」
葉菊さんが、にやにやと笑いながら言います。
裕さんも、楽しそうに笑います。
「もう一つの疑問点は、あの凍りついた体育館だ。俺たちの世代にはあれほど派手な能力者はない。」
「それも犯人の能力なのでは?」
「犯人の能力は、異空間をつくって、物を動かすぐらいしか出来ないぞ」
また葉菊さんが、的確に答えへの道を封じてきます。
「それなら、あれも氷河さんの仕業……」
裕さんが、ぶつぶつとなにか呟きながら、推理をしていきます。
「つまり、氷河さんには何かしらの能力がある。部屋を凍らせて傷を隠せる程の能力が。リリス、なにか心当たりは?」
と、言われて今までのことを思い返してみる。
銃か蹴破ってるところしか思い返せない。
ふと、違った時のことを思い出す
「……図書室だ。私が図書室で犯人に襲われたとき、氷河さんが犯人を腕から凍らせてました。あの後の氷河さんの手も冷たかった。」
「凍らせる能力か。なら、どうやって傷を隠したんだ?凍らせて隠したなら跡は残るはずだ。」
裕さんが、葉菊さんを見る。
「葉菊さん、何か隠してませんか?」
葉菊さんは、けらけら笑う。
「隠してるぜー?けど、お前の悩む姿が面白いから言わない」
「はは、楽しまれてたか」
私は考えてしまいます。
氷河さんについてなにもわかってなかった。
彼のしてくれた話は、他愛のない範囲だったと。
「氷河さんは……何者なんでしょうか」
「さぁ?今はこれ以上推理しようがない。帰ってきたら問いただしてみようか」
「そうですね……。」
私はあまりそういうことをしたくないというが、本音だった。
氷河さんは、本当は不良どころじゃなく恐ろしい人なんじゃないかって。
知ってしまうのが怖い。
私達の手に終える人じゃないと知ってしまうことが。
「リリスは、慣れていないだけだ」
「え?」
「釣木学園だって、氷河さんみたいな人ばかり。いや、彼以上の人だっている」
「そう、なんですか?」
「ま、リリスには一生分からないよ。」
「ひどいです。」

-------------------
ついに疑われた氷河。

切り取らなくては。


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