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急いで甘い話を書く!

芳示エンドパラレル。

・月氷に焦がれる
※天城芳示
ちょうど俺の部屋にソファーが届いたので、氷河に座らせてやった。
大きさは二人分。
隣に俺が座って、下らない話をいくらかしていた。
そういえば、氷河と背中合わせは多くても、隣同士はあまりなかったように思う。
急に接近したのだと思うと、気恥ずかしくなる。
氷河は、上品にコーヒーを飲みながら、なにかを自慢するように話していた。
意識しすぎていたのか、なんの話をしていたのか忘れていた。
「芳示?聞いてんのかよ」
「ああ、意識しすぎて聞いてなかった」
「意識しすぎてってどういう意味だよ?」
「お前とこうやって隣にいたことあんまなかったなー、と思ってさ」
氷河があからさまに意識しはじめて、顔から火が出そうになってる。
「そ、そういや……そーだな……。」
「そこまで意識してくれるとはな」
「芳示が、いきなりそういうこと言うからだろ……!」
「おい、そこまで可愛い反応すんなよ……。」
「誰のせいだよ……」
互いに恥ずかしくなって、顔を伏せる。
そうしてしばらく黙っていると、肩に氷河が寄りかかってきた。
「氷河……」
恐る恐る振り抜くと、眠っているようだった。
寝息まで聞こえる。
「……また寝不足かよ」
毛布でもかけてやりたいが、こう甘えられたら動けない。
氷河がここまで俺たちに気を許せるようになれたのは、甘えられるようになったのだと思う。
本部に来た当初は、恭二の事で必死だったからな。
恭二の一件が落ち着いてからは、氷河が魔術師に狙われ始め、傷ついていった。
俺たちがいても、守りきれないことがあった。
今度こそ、俺は氷河を傷付けさせない。
何気なく氷河の頭を撫でる。
髪が手入れされているのか、よく見れば綺麗だ。
さわり心地も悪くない。
「……ほんと、綺麗な奴だよ。」
だから、傷付けたくない。
それだけで壊れてしまうのだから。
「ん……っ……」
氷河が目覚める。
「ようやく起きたか」
「……ほう、じ?」
寝ぼけた声で俺を呼ぶ。
それすらも嬉しいと思える。
「ん?なんだ?」
「なんで……俺、子供みたいに撫でられてんの?」
「愛情表現だろ。本当は抱きついてやりたいぐらいだ。」
「別に……芳示だったら、抱かれても……」
「そういう意味じゃねーぞ」
寝ぼてると危ないな、こいつ。
俺を欲情させたいのか、こいつは。
「頭を撫でられるって、安心するって聞いたことないか?」
「ああ……聞いたような……」
「お前を少しは安心させてやりたいんだよ。お前、傷ついてばっかだし」
氷河が抱きついてくる。
緩やかに押し倒される。
「んなの、いいんだ。俺は、俺のせいで芳示を傷つけるほうが嫌なんだよ。」
「だったら、俺は氷河が傷つくのが嫌なんだよ。お前がぼろぼろになる度に俺は、怒りで何も見えなくなっちまうんだから。」
俺も氷河に抱きつく。
そして、頭をくしゃりと撫でる。
「……芳示、悪いな。俺のせいで。」
「いや、お前は気にしなくていい。今度は絶対、氷河に痛い思いをさせないから、な。」
「……ああ。」

------------------
緩やかに誘い受け!
ド深夜テンション、ひゃっほう!

いろんな意味で氷河はエロい人だよ!


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