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面白がるために、仕込みをしよう。


・大事故前日譚・鬼騙し
※如月才臥
「恭二ー!」
前回の氷河騙しが大成功してから、調子に乗ってみようと思い、恭二の部屋に入る。
「んー?」
恭二がペンをくるりと回して、振り返る。
「あのさ、いい話があるんだけどさー!」
「なになにー?」
俺は、勝手に恭二のベッドに座る。
「もーすぐクリスマスじゃん」
「うん。」
「なんかしねーの?氷河にサプライズプレゼントとか!」
「ああー、なるほど!するする!」
恭二がにやにやと笑う。
恭二は乗りやすくて、面白い。
「なにがいいかなー?」
「例えばさ、ペアリングとかどうよ!?エンゲージペアリングみたいな!」
こいつらなら、一生つけてそうだし。
馬鹿みたいに大事にしてそうだし。
「いいね、それ!」
当然、恭二は流されるように賛成する。
「じゃあさ、さっそく買いにいこうぜ!」
「おっけーおっけー!金をありったけ下ろす!」
そして、恭二は本当にありったけ下ろして、街に出た。

そして、アクセサリー屋でリングを見ていた。
「なにがいいかな。」
「お前ら男前同士だからな、シンプルにシルバーリングとか、どうよ?」
「氷河に似合いそうなら何でもいい!あ、これいいかも。」
と、手にしたのは、シルバーリング。
俺の話聞いてるようで聞いてないな。
「いいんじゃねぇか。似合ってるぜ?」
「よっしゃ、じゃーすいませーん!」
と、店員を呼んであっさり買ってしまっていた。
氷河同様ちょろい。
そして、買ってきた恭二は嬉しそうにピースした。

「んで、どうやって渡すんだ?」
「サプライズっぽい方がいいかな?」
今度はカフェで、恭二とお茶を飲んでいた。
綺麗にラッピングされた箱を持ってにやにやしている。
「まー、どんな渡し方でも氷河は喜んでくれると思うけどな……。」
「どうせなら、感動させたいじゃん。」
「感動ってなんだよ」
「なんだろ?」
恭二と笑いあう。
俺たちはトラブルメーカーだなんて言われて迷惑がられている。
俺も話しやすいのは、康司たち以外は恭二ぐらいだ。
「まぁいいや。どうせお前ら夜中に騒ぐんだろ?」
「騒ぐけど!」
「じゃー、そんときにすっと渡せば?」
「おうよ!」
恭二は騙しやすいけど、ノリノリすぎて面白くねぇな。
まぁ、クリスマス後にペアリングをつけているであろう氷河をからかって遊ぶか。

------------------
氷河にはシンプルなシルバーリングが似合うと思う。

そんな話。





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