忍者ブログ
一次創作ファンタジー小説中心サイト。 このサイトにある全ての小説の無断転載は禁止しています。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

休憩時間。

語る少年。

・覚悟と死相
※瀬戸氷河
「撃たなきゃ殺されるんだ、殺すのは当然だろ」
そう言い切ったのは、淋道絶華だった。
絶華は、幼い頃から傭兵として名を馳せた少年だ。
一度は俺を殺そうとした男だ。
「俺は死にたくないからね。生きるために殺気を感じて誰よりも早く撃ち殺さなきゃなんない。それはあんたもそうでしょ?」
「そうだけど……」
急に話を振られたので答える。
「なんだよ、歯切れ悪いな。」
「お前は亜須磨と同じぐらいの年だろ。あいつらだって迷っているようなことを、お前は、簡単に答えてしまうんだな。」
「哀れんでるつもり?なら、殺すよ?」
マシンガンを向けられる。
絶華がショートレンジブラッディと恐れられた理由は、近距離でマシンガンを撃ち抜くことにある。
返り血の付くガンナー。
それが絶華だった。
俺は突きつけられても臆せず続ける。
「哀れんでるつもりはねぇよ。俺だって覚悟は決めてるからな。」
「そう?まぁ、あんたは貴重な分慣れちゃってんだったね。」
マシンガンを降ろす絶華。
代わりに質問をしてきた。
「ねぇ神血。狙われ続ける気分ってどう?」
「よくねぇよ。こんな血……なければ、よかったんだけどな」
「あんたが人を避けるのは、それが理由なんでしょ?」
「……そう、だ。」
くくく、と嫌な笑みで笑う絶華。
「いいよねぇ、だからあんたは強いんだもん。俺すらも圧倒するほどに、さ」
「俺は強くねぇだろ……。」
「いいや、実力じゃない意味では、あんたは強いよ。頭おかしいぐらいにさ。」
「俺の強さは……」
「深く考えなくていいんじゃない?」
絶華はけらけら笑いながら、部屋を出る。
俺を困惑させるだけで。

-------------------
淋道絶華は、10代で一番嫌な性格してます。


PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
HN:
天草八津芽
性別:
女性
自己紹介:
BLでファンタジー小説が多いです。
ひっそりひそひそ書いてます。
ツイッター
メインアカウント(妄想ばかり)


オリキャラ紹介bot
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
P R

Copyright © [ 妄想の隠れ家 ] All rights reserved.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]