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コラボ第三弾。
学園パロディで、敗北とご飯を用意してみせる!
購買戦争編。

キャスト
月下美人の不良
瀬戸 氷河
せと ひょうが

混沌の映画部部長
黒海 智恵美
くろうみ ちえみ


※瀬戸氷河
昼休み。
弁当なんぞ自分で作る気もないので、本部で稼いだ金で飯を買うことにしている。
他の連中は、小遣い制とかなんだろうな。
バイトしてるやつもいるだろうが、そんなことはどうでもいい!
初めて購買部のある食堂へ降りた時は驚いたものだ。
多くの学生が、食堂に集まっている。
商品棚もだが、レジなんてとてもじゃないがいけるものじゃない。
本部は自由だったからな……。好きな時に好きなもの作ればよかったもんな。
決められた時間に欲しいものを得る為に、他人を押しのけて勝ち取らなければならない。
俺にはとてもじゃないが、無理だ。
「どうかしてんだろ……」
それでも全部奪われるのだけはならない。
意を決して、パンコーナーの大群の中に入る。
せめて商品だけは見せろよ。どういう行列だよ……!
「ちょっ……!?」
結局、押しのけられて列から追い出された。
その時に誰かとぶつかってしまった。
「おろー?大丈夫ー、瀬戸くーん」
「……いつかの映画部。」
ぶつかった女生徒は、黒海智恵美。
いつかの映画部の部長を名乗っていた奴だった。
覚えているのか。
「ここの購買すっごいよねー。もう大戦争。私も最初は勝ち抜くのは大変だったもん。」
「コツがあるのか?」
「二通りね。一つはこっそり行列を抜けて買っちゃう方法。一つは、購買のおばちゃんに覚えられてしまうこと。君ほどの美形なら後者のがいいんじゃない?」
「あんまりしたくはない方法だな」
黒海は、弁当を抱えていた。
なにかしろコツを覚えたのだろう。
黒海の場合、後者のやり方でやっていたんだろうな。
「ああ、そろそろなんか買えるんじゃない?」
と、黒海が言ってから周りを見渡すと、ほとんどの学生が物を買ってしまったいたのか、商品棚の商品がようやく見えるようになる。
ほとんどの商品が売り切れてしまい、売れ残った少しのパンしかない。
まぁ、俺は特に好みはないので、適当に2,3個選ぶ。
「あら、遅かったわねー!こんなのでいいの?」
人あたりのよさそうなおばちゃんが、パンを袋に詰めながら聞く。
「別に食うもんにこだわりはないからな」
「そんなんじゃダメよ!はい!」
「どうも」
袋を受け取り、金を渡す。
ふと、商品棚に張り付いていたチラシを見る。
『限定100個!高級メロンパン』
「限定……ねぇ」
俺が呟くと、おばちゃんが食いついてきた。
「あら!それはねぇ、本当に早く来ないとだめよー。すぐなくなっちゃうから!」
「……人気なんですか?」
「もう、一番人気!一番早く売り切れちゃうわ!」
「へぇー……」
食堂を後にする。屋上で食べようと考えていたからだ。
屋上へ向かう階段をのぼりながら、俺はメロンパンについて考えていた。
限定、すぐになくなる。
そう言われると、欲しくなってしまうのが人間だ。
しかし、強引に行くにも無茶なものだ。
先ほどのように押し出されるのがオチだ。
何か作戦がなければいけないものだ。
作戦を練りながら、屋上で飯を食べる。
食べてみてぇな……うまそうだもんな。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
購買編。
黒海蘇生。

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