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どうしようって思った。

淋道絶華の話、二回目。


・アクションストレンジャー
※瀬戸氷河
絶華が、マシンガンを手に飛び上がる。
「死んだらどう!?」
空中から敵陣に突っ込み、マシンガンを乱射する。
ショートレンジブラッディと呼ばれた理由がここにある。
「絶華!」
撃ち漏らしを俺がハンドガンで撃ち抜く。
「助けてもらったなんて思わねぇからな!」
「助けたつもりはねぇよ!」
また絶華は、敵陣にスライディングで突っ込み銃を撃つ。
服に返り血がべったりとついているのが、見える。
とてもじゃないが、俺にあんな真似はできない。
「いやー、怖いよねぇ、絶華」
「須藤……さん」
ライフルを持った須藤さんが、俺のとなりで絶華を見る。
「俺は、ああはなりたくねぇなー」
「なれないだろ。絶華は……自分の命をなんだと思ってんだろうな……」
「それ、おまえがいう!?」
「え?」
須藤さんが、ライフルを構える。
的確に絶華の背後にいたやつを撃ち抜く。
「だって俺聞いたよ?氷河は他人しか考えてない自己犠牲野郎だって!」
「誰だ、そのデマ流したやつは」
「え、ええっと……」
須藤さんが、言葉をつまらせ目をそらす。
「須藤さん?」
「忘れました!全然覚えてないです!」
「口止めされてますね?」
「そーんにゃことはないですよ?」
「微妙に噛んでるし」
「いや、俺の話じゃなくて氷河の話でしょ!」
須藤さんが、強引に話を切り替える。
なんて人だ。誤魔化すのが下手すぎる。
「……よくないって、そういうの。俺、臆病だからこういう武器使ってるんだし。」
須藤さんは、自分のライフルを撫でる。
撃って見つからずに逃げられるように。
そういう理由かもしれない。
「俺は、自分の命を結構大事にしてますよ」
「……本当に?」
須藤さんが、不安気に聞いてくる。
何か事情があったのだろうか。
「ほんとに」
俺が笑いながら答えると、須藤さんも安心したように笑う。
「ちょっと!俺一人で働かせるつもり?殺すよ!?」
向こうから絶華の怒鳴り声が聞こえる。
俺はハンドガンを構え、須藤さんはライフルを抱える。
「いきますか!」
「ああ!」

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銃撃戦シリーズ。




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