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200突破記念。

振り返ってみよう。

・衰弱氷河
※瀬戸氷河
頭が痛い。体も熱いし、だるいし、ぼーっとする。
この症状は完璧に風邪だ。
ベッドで寝込みながら、ぼんやりとした頭で考える。
「あー……最悪だ」
そういえば、一連の事件の始まりも風邪だったと思う。
本当は呪いだったので、これよりもひどい病気だったのだが。
カースオリオンの呪い。
属性王位の登場。
これだけでも大きな事件だっただろう。
「へい氷河!」
「才臥、うるせぇよ」
いきなりドアを開けて、上機嫌な才臥が入ってくる。
「なんだよー、せっかく人が心配してきてやったというのに!」
「心配してねぇだろ、才臥」
「まぁな」
才臥といると風邪が悪化しそうだ。
でも、気にかけていたのは本当のようで、濡れタオルを用意してくれていた。
「なんで、お前がここに?」
「200番代に俺の出番が少ない気がしたから、来た。」
「そ、そうか?」
「もっと出番のないやついるだろ、とかいうツッコミならきかねぇぞ」
「じゃ、しねぇよ……」
才臥はけらけらと笑いながら、俺の椅子に勝手に座る。
今度はノックの音がした。
「すみませーん、失礼しまーす」
「井是さん?」
今度は、井是さんがお粥セットをもって入ってくる。
「宮代に頼まれちゃって、持ってきましたよ。お粥」
「ありがとうございます。……あの、塩は?」
「え?塩?」
井是さんが、きょとんとする。
「絶対味薄いだろ。これじゃ」
「結構濃いめに作ったって聞いたけど……」
「いいから、持って来いよ、塩!」
「なんで才臥に命令されるの、俺?」
「塩ならあるっすよ!」
秋夜がいつの間に塩を持っていた。
「宮代さんに頼まれちゃったんすよ、忘れ物って」
「ありがと、秋夜。じゃ、はい氷河」
秋夜から塩を受け取った井是さんが、それごと俺に渡す。
「……なんでこんな人が集まるんだ?」
「「「「出番がなかったからな」」」」
全員一致で答えた。
今回って、そういう話なのか?
「出番がなかったかつ、次の出番が出来そうな連中が集まったな」
「そうなの?」
「キャラを掴みたくて必死なんすよ、きっと」
三人が口々に言うが、俺にはさっぱりだぞ。
「まぁ、前回が総まとめなら、今回は次回予告ってやつだな。」
「いい加減、本編やれよって怒られてません?」
「自分で自分を確実に追い詰めてはいるっすね。」
「今回の氷河苛めシリーズだって、まとめなおしたら本編ものだもんね」
「いやーまとめなおしてみたいっすね」
「お前ら、そろそろメタ話やめろって……」
咳が出る。
それだけで三人が心配そうに、俺を見る。
大丈夫?と聞かれる前に、先に言っておくことにした。
「……大丈夫だって」
「いやだってねぇ」
「氷河ってば」
「無茶してばっかりっすもん」
適わない。
俺は、もぞもぞと布団に潜った。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
メタトークがしたかった。
まぁ、100ほどにぎやかじゃないのは、私が寝たくてしょうがないから。

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