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操り人形のはなし。


・マリオネットスレンダーの魔術師
※瀬戸氷河
三人の傷があっという間に癒えていく。
触れてもいないのに。
本来の俺の魔力と知識じゃ出来ない。
人間ってのは、どこかで無意識に力をセーブしているのかもしれない。
感情が俺のリミッターを外していく。
「……丙、芳示、恭二!」
強く三人の名を呼ぶ。
茅野の真似をして祈るように手を合わせる。
すると瞬間的に魔方陣が俺を中心に描かれていく。
「ぐっ……!」
魔力を消費しすぎて、身体にまで負担がかかる。
慣れない上級魔術を、暴走と言う形とはいえ発動させているんだ。
魔方陣が光を放ち、消える。
三人の傷はもうどこにも見当たらなかった。
「氷河!」
起き上がった丙が、今にも倒れそうな俺を支えてくれる。
「はぁ……っ、ひ、のえ……?」
「さっきの治癒術は何だったの?」
「わかんねぇ……あの時は、頭が真っ白だったから……」
「……大丈夫?」
「さっきので、魔力を使いきって、体力に及んだみてぇ……だな。動かねぇや……。」
「じゃ、あとは俺たちがやるから、休んでて」
芳示と恭二も起き上がり魔術師と戦っていた。
「でも、よかった。丙も、芳示も、恭二も……無事で」
「バカだよ。ほんとに」
丙が毒針トラジティー・トロイを俺に渡す。
「護身用、ね」
「ああ……ありがと、な。」
丙も芳示達と合流する。
俺は息を整えつつ、先程の上級治癒術について考えてみる。
暴走して魔力が増した俺が、発動させた魔方陣。
茅野が得意としていた治癒術そのものだった。
「俺にも……誰かを救えるって事かよ……茅野……」
救い。
彼女は治癒術をそう呼び、迷いなく傷ついた人に使っていく。
俺だって神血で治癒術が使えるのだから、救えるのだと彼女は言う。
「無理だって……」
「なにが無理ってのかな?」
魔術師がにやりと笑う。
また操られる!?
だが、恭二が太刀で魔術師を切り捨てる。
「もう氷河には指一本触れさせないぜ?」
太刀を構える恭二。
魔術師はゆらりと糸に引かれるように起き上がる。
「ふふふ……お前を操ったっていいんだぜ?」
「……させるか!」
俺が毒針を投げる。
命中し、魔術師を動けなくする。
そこに芳示がハンドガンを頭に突きつける。
「……死ね」
撃ち抜かれた魔術師は、どさりと倒れた。

-------------------書き足しました。
この話は氷河が恭二を撃って壊れていく話。

またエロ手前書きたい。


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