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コラボ第三弾。
学園パロディで、非常識と常識をごちゃごちゃにしてみる!
新入生編。

キャスト
月下美人の不良
瀬戸 氷河
せと ひょうが

最強の現国教師
赤空 葉菊
あかぞら はぎく

幼い大人な一年生
末沢 針弥
まつざわ しんや


※瀬戸氷河
扉を開けた先は、先ほどの時計塔だ。
葉菊さんが紅茶を飲みながら待っていた。
「帰ってきたぜ」
「……おお、早かったな」
葉菊さんがカップをテーブルに置き、末沢さんをじろじろと見る。
末沢さんは、少し怯えている。
「後輩か?」
「こうみえても、俺の先輩ですよ。同年代ですけどね」
「末沢針弥です。氷河でいろいろ遊んでいるみたいで。」
末沢さんが丁寧に自己紹介すると、葉菊さんは驚いてけらけらと笑う。
「へぇー!お前小さいな!」
「は、はっきり言いますね……」
末沢さんが落ち込んでしまった。
しかし、この末沢さんの容姿を利用するつもりで呼んだのだから。
励ましにくい。フォローしにくい。
「末沢さんを、リリスちゃんと同じ組に編入させられるか?」
葉菊さんは、察したのかにやりと不敵に笑う。
「ははーん、そういうことか。小城リリスの監視をつけようってわけか」
「そういう事だ。出来るな、葉菊さん」
「お前も随分偉くなったもんだな、生徒のくせに生意気だ」
「生徒になった覚えはねぇよ」
「相変わらずの不良生徒だな。まだ更生出来ないか」
葉菊さんは、けらけらと笑う。
まだ俺を更生させる気でいるのか。
俺は、どうしたって血の流れる戦場が居場所なのに。
「ほら、これがお前の分だ。」
「わーい、ありがとうございまーす」
葉菊さんが、末沢さんに制服を渡す。
末沢さんは、受け取るとすぐに着替えに向かった。
「なんでか嬉しそうだったな……末沢さん」
「お前と違って従順そうじゃないか。」
「そうだな……失敗したかもな」
末沢さんは、好奇心に満ちた探検家だ。
多くの遺跡や洞窟をふらふらと巡り、鹿屋さんたちを困らせていたものだ。
それと多くの事に興味があるのだろうな。
今の年齢で制服着るなんて恥でしかないと思うのだが。
あの人にはそれも楽しげなイベントの一つなのかもしれないな。
「着替えてきたよー!」
「似合ってるじゃないか、末沢」
「ありがとーございますー」
楽しげにくるくると回る末沢さん。
……どうしてそんなに楽しげなんだか。
「さて、お前は従順な生徒でいてくれよ?末沢」
「僕は真面目ですよー。氷河と違ってねー」
「どういう意味ですかね、末沢さん?」
くすりと笑う末沢さん。
「氷河は学生時代にいい思い出ないの?」
「ありますよ、俺だって。恭二たちと出会ったのは高校時代ですから」
恭二に助けられたあの日。
今でもよく思い出せる。
それを聞いた末沢さんは、なんだか引いていた。
「へぇー、それであんなに依存出来るんだ……」
「まぁ、青春は高校時代っていうぐらいだしな」
葉菊さんも懐かしむように頷いている。
……この人にもそういう時代があったのだろうか。
装飾銃をおいて、文具を仕込みなおす。
「さて、そろそろ行きますか」
異端を調査するために。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
さぁ、第二章の始まりなようなそうでないような。
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