アクションを妄想してにたにたしてたら、書きたくなった。

銃に杖に魔術に足に拳に。

・氷の姫君
※瀬戸氷河
闘技場のような場所に閉じ込められた。
周囲には、それぞれ武器を持ったモブがたくさん。
ハンドガンにマガジンを入れ、双銃として構える。
「行くぜ？」
ハンドガンを同時に発砲する。
こんなの撹乱でしかないので、狙ったりせず雑に撃ちまくる。
撃ちながらも接近し、一人の男の顎をハンドガンで殴り打ち上げる。
「貫け、氷槍！」
ハンドガンを捨て、氷で槍をイメージする。
宙で瞬時に作られたそれは、俺が合図のように腕を降り下ろすだけで、男を貫いた。
「すっげぇ……」
思わず感嘆の声が漏れる。
本来の俺にこんな力はない。
グランギニョルの魔術空間による若干のリミッターの解放によるものだ。
身体が軽く、魔術もたやすく発動できる。
恐れをなしたのかモブが一斉に襲いかかる。
俺は、地面に手をつき魔力を込めて叫ぶ。
「凍りつけ！」
すると、襲いかかってきたモブの足が凍りつき、だんだんと身体にまで侵食していく。
侵食の速度が早く、あっという間に全員が氷の彫刻となる。
試しに一人の男の元へと向かい、蹴りを放つ。
簡単にわれてしまった。
「っははは……面白いじゃねぇか！」
ハンドガンを再度拾い、彫刻を撃ち抜いていく。
たまたま範囲から逃れたやつが俺を切ろうと剣を降りおろすが、それをかわして上段蹴りで飛ばす。
「……よし、片付いた」
全員殺して、落ち着く。
冷たい風音が聞こえる。
指でなぞるだけで空気が凍りつく。
「魔術って、こんなにすげぇのか……」
俺の得意とする氷魔術。
氷は時に鋭利な刃となる。
肌を切るかのような寒さ、氷の固さが生み出す刃。
いろんなことに使えそうだが、まだまだ俺は勉強中だ。
未熟な魔術師。それが俺だ。
ガチャンと檻が開く音がした。
影の狼のような魔物が四方から飛びかかる。
「っ、頼む！」
神血の魔力で魔方陣を描く。
魔物が入ったとたんに強い光の結界となり、魔物を浄化していく。
「……はぁ、っ……やっぱきついか……」
胸元が苦しくなり押さえる。
神血の力を引き出すのが、まだ慣れない。
簡単に限界以上の魔力を引き出してしまう。
隠し持っていた杖を取り出す。
杖の補助で魔力を安定させる。
魔方陣の範囲を広げ、まだ残っている魔物を浄化していく。
またガチャンと檻が開く音がした。
武器を持ったモブのようだ。
くるりと杖を回し、先制を取るように殴りかかる。
杖で腹を打つように真横に振る。
命中し腹を曲げた時にかかと落としを入れ、頭を踏みにじる。
「はっ、気分はどうだよ？」
「うぅ……」
「ま、わっかんねーよな。……寝てろ！」
思い切り踏みつける。
杖をまたくるりと回し、地面に突き立てる。
俺の前方に氷の槍を出し、襲ってきた連中を貫く。
後ろから、殴りかかる奴が視界の端に見える。
「見えてんだよっ！」
すぐに振り向き、奴のストレートをガードし、がら空きな腹を蹴る。
呻き、腹を曲げた所に顎に膝蹴りを入れ、軽く打ち上げる。
そして顔面から殴り飛ばす。
また別のモブが背後から俺に手を伸ばす。
その腕を取り力を込める。
「雑魚が気安く触るな」
氷の魔力を流しモブを凍らせる。
それを上段回し蹴りで壊す。

どうやら、さっきので最後の一人だったようだ。
「ざまぁみやがれ、俺を狙うからだ」

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氷河が本気で構えて戦ってたらかっこいいだろ。

冷たい目で睨んで、殴りかかってくんの。
距離空けても小さい氷柱が飛んでくんの。
うかつに近付いても足元から瞬時に凍らされちゃうの。

ガンナーとしても魔術師としても格闘家としても未熟な氷河ですが、模倣があるからある程度強い。
手仕舞模倣で暗器使えるし、杜矢模倣でナイフ捌きもうまいし、来鈴模倣でヒールキック覚えた。女装しても勝てるように。
茅野模倣で治癒術のレベルあがるし。

夢は広がるんだけど、勝ってほしくないんだよな……。