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コラボ第三弾。
学園パロディで、勝利と敗北を手に入れてみたり。
体育祭編。

キャスト
月下美人の不良
瀬戸 氷河
せと ひょうが

最強の現国教師
赤空 葉菊
あかぞら はぎく

平穏を望む主人公
伊勢 零一
いせ れいいち

普通で普通な女子学生
井伊原 友恵
いいはら ともえ

幼い大人な一年生
末沢 針弥
まつざわ しんや

※瀬戸氷河
体育祭の日となった。
時計塔で葉菊さんからすでに応援団長の服一式を貰っている。
長ランに、白手袋に、ハチマキ。
これを着るのは、俺が先に種目として短距離走を走ってからになるが、俺は他に参加する種目がないので、ずっとこれを着ていることになる。
この白手袋が赤に染まらないことを願うばかりである。
……それは、俺の世界だけか。

体育祭の最初の種目の定番はやはり短距離走なのだろう。
俺は、長ったらしい開会式の後すぐに集められた。
走るのは嫌いじゃない。
いや、暴れることが好きだ。
人によって戦い方というのは違うものだ。
特に俺はスピード型と呼ばれている動き回る戦い方だからな。
俺とは逆にあまり動くことなく魔術等で戦える人もいる。
俺は、山下さんや高曇さんのようなインテリは苦手だからな。
「位置についてー……」
走る姿勢をとる。
いつぶりだろうな。ちゃんとした姿勢から走るのは。
「よーい、どん!」
空砲の合図で走り出す。
あっという間に全員を抜き去り、独走する。
久々に体を動かしているもんだから、気分がいい。
「よっしゃ、ゴール!」
気持ちよくゴールテープを切る。
余裕の一着。
「やるじゃないか、瀬戸」
葉菊さんが、からかいに来たのか俺のところに来た。
「はん、当然だろ」
「お前、随分クールなキャラだと思ってたけど、結構乗ってくれるんだな」
「応援団長の話か?あれは最初にあんたがやれって言ったんだろ」
葉菊さんからペットボトルの水を貰い、一気に飲み干す。
「そうだけどな。まさか簡単に引き受けてくれるとは思っていなかったんだ。」
「簡単に、ってのは違うけどな。俺だって嫌だったっつの」
「でも、やってくれるんだろ?」
「まぁな。」
「いやー、ありがたいことだな。」
葉菊さんが、にやにやと笑う。
まだ企んでいる、気がする。

クラスメイトの所に戻ると、伊勢と井伊原さんが迎えてくれた。
「すごいじゃないか、氷河!」
「早かったね、ねー!」
「そりゃどうも。じゃ、ちょっと席外すぞ」
クラスメイトが湧き上がる。
「おおお!ついに団長やるのか!」
「待ってました!」
期待の声が増していく。
「お前ら、俺がいない間に負けてたら……覚悟しとけよ?」
睨みを利かせておくと、クラスメイトはイエッサー!と引き締まった返事を返す。
それにひとまず安心して、俺は時計塔に戻った。

「氷河ー、かっこいいねー」
「末沢さん、あんま見ないでもらえます?」
時計塔には、サボっているのか末沢さんがいた。
団長服に着替えた俺を見て、末沢さんがどこからかカメラを取り出した。
「どっから、そんなもんを……」
「恭二たちにも見せたいと思ってねー。撮っていい?」
「恭二には、あんま見せたくねぇけど……いいですよ」
パシャリとシャッターが切られた。
撮り終えた末沢さんは、何故だか楽しげだった。
「後で何枚かこっそり撮っちゃおーっと」
「あんま恥さらしになるようなもの、撮るなよ?」
「撮らないよー、大丈夫だってー」
そういう末沢さんは、信用ならなかった。

時計塔からグラウンドへ戻り、得点表をみる。
すでに何種目か終えてしまったようで、点数が変わっていた。
「負けてる、じゃねぇか……」
俺達の組色は2位となっていた。
クラスの所に戻り、ある男を探す。
「伊勢……?」
「うおおおおっ、ごめんなさい、ごめんなさいー!」
伊勢は俺をみるやすぐに土下座する。
低姿勢が板についている。
パキパキと指を鳴らして、土下座している伊勢を見下す。
「負けたら覚悟しとけ、って言ったよなぁ……?」
「氷河、マジ怖い!目が座ってるから!」
一息つく。
「ったく、どうしたらこうなるんだよ。腑抜けてんのか、てめぇら。」
「その恰好で言われたらなんつーか、本当に団長に怒られてるみたい。」
「そうさせたのはお前らだろうが!」
「そーでしたー!」
俺は、長ランをなびかせて連中の前に立つ。
「いいか、手にするのは勝利だけだ!それ以外は認めない!」
「「サー、イエッサー!」」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
団長というか隊長じゃないですか。
氷河はノリはいい方な気がします。
女装じゃない分、楽しいんだろうなー。
長ランだったら、かっこいいだけだもんなー。
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