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というわけで、頑張ってみよう。


※???
計画は最終段階に入った。
ここまで気づかれずにことを運べたのは、俺が地味な魔術師だからだろう。
俺の研究分野が地味なものだから、ここまで目をつけられずにいられたのだ。
だが、最終段階に入ってはそうもいっていられない。
本部に気づかれる前にやつに気づかれてはならない。
しかし、一度派手に事を起こす必要がある。
「どしたのーん?」
スペースシエルの魔術師を呼び出す。
彼は協力者だ。
我が悲願にかかせない、魔術師。
「協力してもらいたいことがあってな。」
「いいよん。ヴォルカニックランドには借りがあるからね」
「ありがたい。では、これから教会を襲撃してもらいたい。」
「教会を?」
「そう。そこで神血を一人捕らえてほしい。」
「一人でいいのん?」
「ああ。実験用にだ。頼むぞ、スペースシエル。」
ロッドをくるりと回して、スペースシエルは頷いた。
「りょーかい、りょーかい!まっかせてー!」
そして、すぐに向かってくれたのか姿を消した。
--ここは、大型ビルの60階。
表向きは大会社『グランディアワークス』。
地脈を調べるのが仕事だ。
裏側は新都市計画の第一都市モデル。
海を滅ぼし、最初に出来る街だ。

※瀬戸氷河
「あー!最悪だった!」
またいつものように魔術結社の連中に絡まれた。
鬱陶しかったので、軽くシメて逃げ出した。
珍しく殺してないんだよ。
「どーしたの?氷河」
ラウンジのテーブルで休んでいたら、雨境がやってきた。
「また絡まれたとか?」
「その通りだよ。ったく、しつけぇよな……」
「神血である限りは、狙われちゃうからなー。嫌われるよりはいいんじゃない?」
「嫌われてるどころか、殺されかけてるっつの」
そう自嘲する。
先程のも殺されかけたようなものだ。
相手だって剣ぐらいは持ってるからな。
「だから、出掛けるときは俺を呼んでって言ったのにー」
「雨境は、俺とカフェ行って甘いもん食いたいだけだろ」
「てへ、ばれちゃったー」
「呆れた……」
わざとらしく笑う雨境に、ため息をつく。
そんなときに大事件は起きた。
赤羽が、ドアを思い切り開ける。
息を切らしながら、俺をみる。
「氷河、大変だよ!教会が魔術師に壊されちゃった!」
「教会が!?」
勢いよく立ち上がる。
雨境が危機感なく質問をする。
「え、魔術師って天使に弱いんじゃないの?」
「あそこの大天使は、氷河の件でこの前エリュシオンに送っちゃったじゃん!」
「ああ、そっか!」
赤羽が答えると、雨境も思い出したようで手を叩く。
大天使ミシア・ガブリエルは、神を卸そうとした一件で、エリュシオンで反省している。
「セリティナ・アークだけじゃ、魔術師に勝つのは難しいだろうな……」
もちろん敵が雑魚であれば、セリティナでも倒せるが、今教会を襲撃しているのは恐らく高位の魔術師だろう。
それに彼女一人で勝てるとは思えない。
教会にはまだ茅野がいたはずだ……。
「わりぃ!みてくる!」
すぐに本部を飛び出す。
「あああ、待ってよー!」
赤羽がまだなにかを言いたそうにしていたが、聞いている余裕はなかった。

------------------
地の王位編。
地味だが目的がでかい。

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