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コラボ第三弾。
学園パロディで、青春を手に入れてみたり。
体育祭編。

キャスト
月下美人の不良
瀬戸 氷河
せと ひょうが

平穏を望む主人公
伊勢 零一
いせ れいいち

普通で普通な女子学生
井伊原 友恵
いいはら ともえ

幼い大人な一年生
末沢 針弥
まつざわ しんや

※瀬戸氷河
「はぁ……ようやく、って感じだな」
俺が一息ついた頃には、ようやく一位に巻き返した。
それまでずっと俺は応援をしていた。
似合わねぇけど、声張ってた。
長ランでこういう団長ってことをするのは、俺じゃなくて芳示あたりが似合う役目だろう。
いや、恭二だったかな。
「おーい、お疲れー」
伊勢が俺に水を持ってくる。
それを奪って勢いよく飲み干す。
「……ったく、お前ら遅いんだよ、本気出すのが」
「氷河があんなに本気だとは誰も思ってなかったんだよ」
「勝負に負けてどうすんだよ。皆で楽しもうだなんて発想は弱者がする妄想だ。」
「はっきり言うなぁ……」
伊勢が困ったように笑う。
すぐに井伊原さんが割って入る。
「そーだよねー!負けるのはやっぱ悔しいよね、よねー!」
「だろ?」
初めて井伊原さんと投合した気がする。
俺は恭二と違って女子にあまり縁はないからな。
話すこともあまりないんだ。
「私もねー、ゲームで負けると悔しいんだよね。」
「やっぱ友恵はそうだよな……。」
伊勢が呆れたようにため息をつく。
それに反応してむすっとする井伊原さん。
「零一だって、同じなくせにー!」
「そこまで執着するのは友恵だけだって!」
二人が軽い言い争いを始めてしまった。

俺は、抜け出してまた前線に出る。
「つーか、暑い、んだけど……」
長ランのボタンを外す。
今まで律儀に止めていた俺が馬鹿みたいだ。
こういう暑い日に氷魔術でも出せて涼めたらな、と思う。
魔術なんかこんなことでつかえねぇからやらないけどさ。
「氷河ー、慣れてきたー?」
カメラを構えた末沢さんが、やってきた。
「ああ、悪くないもんですよ。これで、動けたら気持ちいいんだろうけどな……。」
拳を作る。
長ランは少し動きにくいが、それでも喧嘩ぐらいは出来るだろう。
「またそういうこと考えてる。ここじゃ喧嘩とか戦いはお休みだって」
「絶対無理だって!我慢できるわけねぇだろ!それっぽい相手見つけてふっかけてやる!」
「氷河……」
末沢さんが苦笑いするが、無視して続ける。
「毎度毎度ただ机に座って退屈な話聞いてるだけだぜ?もう、ストレスがたまるんだよ!動きてぇじゃん!」
「今までずっと暴れてたもんなー……。」
向こうの世界を思い返す。
ここしばらくの魔術師とバトル。
「俺はなんだかんだ魔術師との殺し合いを楽しんでいたんだと感じさせられましたよ。魔術師は嫌いだけど……あいつらとの殺し合いは好きだったんだな、って」
「それだけ聞くと、氷河誤解されるって。」
「いいよ、もう。俺は不良ですから。……あ」
ふと得点番が目に映る。
するとまた俺の組色が二位に転落していた。
「あいつら……!」
「あれ、負けちゃってるね」
「そういや、末沢さんも俺と同じ組色でしたよね?」
「え。あ、うん。そうだったようなー……」
末沢さんが一歩後ずさる。
指を鳴らしながら一歩前に出る。
「なんで逃げるんですか――末沢さん」
「氷河が怖いからだよー!」
ついに全速力で逃げた末沢さん。
別に末沢さんに八つ当たりはしないのに。
「はぁ……」
末沢さんを見ていたら、怒りが収まってしまった。
大人しくクラスの元へと戻ることにした。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
氷河がこんなにボケるって珍しいようないつものことのような。
不良みたいな話を書くべきかと迷う程のギャグ。

氷河は不良ですので、喧嘩が好きです。
芳示とよく模擬戦と称して殴り合いをしていたぐらい。
魔術師とのバトルの連続から切り離されたこの釣木学園では、力が有り余ってしょうがない。
一応暗器も仕込んでいるのに、使用する機会がない(なくていいだろ)
この長ラン姿で喧嘩して、途中で脱ぎ捨てて制服で喧嘩すればいいのに。
それから、教師も毛嫌いしています。
理由は単純で授業がつまらないからです。尊敬に値しないと思っている。
後、不良らしい理由で目をつけられたくないからとか。
基本的にどの科目も得意ですが、特に数学に強い。理数理論系?
氷河は変に素直なので、実力が上だとか知らない知識を持っている人にはツンデレのように尊敬します。
ですが、生物学だけはずっと嫌いでいます。大きな傷見るのも苦手なのに。生々しいもの見てたのに。
生物の授業だけ向こうを思い出して気分悪そうにしてる氷河とか。
解剖とか一応するけど、すぐに耐えられなくなって、気分悪くなる。
嫌悪感が半端じゃない。「なんで、こんなことしたがるんだよ……」と毒づくほど。

ああ、妄想だけひろがりんぐわーるど。
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