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新しい世界を妄想しながら、頑張れ。


※瀬戸氷河
目を開けば、どこかのビルの一室にいた。
窓を見る限りかなり高そうだ。
「ようこそ、グランディアワークスへ」
先程の魔術師が一礼をする。
「グランディアワークス……?」
「あれ、知らない?最近勢いのいい上場会社だよ?」
「営業内容は?」
「地脈を調べること、らしいよ。僕もゲストだから分かんないんだよね」
魔術師がけらけら笑う。
「社長、呼んでくるよ」
と言うと、すぐに消えてしまった。
空間転移系の魔術師だろうか。
ゲストルーム、客室だろうか。
小綺麗な部屋だ。
このまま大人しく実験体にされるつもりはない。
途中で逃げ出すつもりだが、この高さでは外に飛び出すのは無理だ。
「くそっ……!」
ここがどの辺りだか分かれば……。
今度はドアが開けられ、また別の魔術師が現れる。
スーツを来ているのだから、社長だろうか。
「君が神血か」
「ああ、そうだよ」
答えると、魔術師はくつくつと笑う。
「そうか、そうか。あの実験に耐えうる神血がほしいと思っていたからな。お前なら問題無さそうだ」
「何をするつもりだ」
「新都市計画を完成させるのさ」
「新都市計画!?」
馬鹿げた計画だ。
魔術大国の事だろうか。
「海を滅ぼし、その地に大都市を作り上げるのだよ」
「はっ、壮大だな。」
「最初は笑うだろうな。わかっている。だが、その為の魔術も魔方陣もすでに完成されているのだよ。後は力があればよい。」
「それで、神血かよ……!」
魔術師が俺の頬に触れる。
すぐに払いのける。
「神血は女性に多いと聞いていたからな。お前のような美形がいるとは思わなかった」
「触るな、魔術師風情が!」
「ほう……」
払われた手を引っ込め、魔術師は満足そうに笑う。
「明日から実験をしよう。今日は大人しくしているといい」
魔術師がドアから出ていった。

高い、高いビル。
俺は捕らわれてしまった。
「恭二……」
恭二は助けに来てくれるかな。

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イメージは神羅ビル。

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