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妄想の話。
したいけどしないでおこう。


・エロティシズム・フルムーン
※榎本恭二
憂蕪に貰った生クリームをかき混ぜながら、俺はぼんやりと妄想していた。
この生クリームを氷河の身体に塗りたくって、丙辺りにでも舐めさせてみたい。
俺は、最後に首筋の血を貰うと同時に舐めたい。
そうしたら、氷河はどんな反応してくれるかなぁ。
感じて啼いてくれるのかなぁ、どうなんだろ。
「恭二、なんか企んでるな?」
芳示が、声をかける。
芳示なら乗ってくれそうだと思ったから、俺の妄想をありのままに話す。
「この生クリームを氷河の身体に塗りたくって舐めたい、啼かせたいって考えてたー」
「…………。」
何故か芳示が黙ってしまった。
そんなにまずい話だったのだろうか。
「チョコでもよくね。時期だし」
「Wでよくね!?」
生クリームとチョコにまみれた氷河とか、エロいだろ絶対!
今度、憂蕪に貰わなきゃ!
生クリームを机においておく。
「へへへ、楽しみだなー。」
「いっそ丙も誘って乱交パーティーと行こうぜ。あいつなら激しい方が喜ぶだろ。」
「でも、俺の氷河なんだからな!」
「はいはい。」
氷河はマゾっぽいから、激しい方がいいってのは当たってる。
最近、吸血するときももっと痛い方がいいなんて言うぐらいだ。
それに大胆に誘うようになったと思う。
羽織っただけのワイシャツなんて、どうかしてる。
ただ氷河の美貌が引き立つだけだ。
いちいちドキドキしちゃうんだもん。
その姿で這い寄られてみろ。
襲いたくなるから。
あ、全部無自覚だったらどうしよう。
「恭二、きもいぞ、さすがに」
「ふぇっ?」
ずっと妄想していたせいだろうか、にやにやしていたらしい。
だって氷河のあんな表情とかこんな表情を思い出してたんだもん。
キスした直後の恥ずかしそうだけど、してほしそうな顔とか、吸血してるときの痛みに喘いでる声とか、俺が触ってるときの艶のある表情とか。
氷河って強がってばっかだけど、美人でエロいんだよ。
エロスだよ、R18だよ。
「氷河って、ほんとかわいーよなぁ……」
「誰が、なんだって?」
背後から氷河の声がした。
振り返ると、冷気を纏った氷河がいた。
「氷河!?」
「変な妄想してんじゃねぇ!」
氷を纏った拳で殴りかかってくる。
その腕を掴んで、壁に押し倒す。
「ねぇ、氷河」
「っ……な、んだよ……?」
息がかかるほどの距離が苦手なのか、顔を赤らめる氷河。
「生クリームとチョコを氷河の身体に塗って舐めてみたいんだよねー……」
「ば、ばっかじゃねぇの!?ななな、なにを下らない妄想を--!」
明らかに動揺してる。
かわいいなぁ。
芳示も氷河に近付く。
「なぁ、いいだろ?」
「ほ、芳示まで……?」
「俺は、お前を啼かせたいだけ」
「う……。」
言葉に詰まる氷河。
「氷河?」
「今、名前呼ぶな……バカ……」
顔を真っ赤にして目をそらす氷河。
芳示が聞く。
「まさか、されてる自分を妄想したとか」
「してねぇよ!」
即答するけど、すぐに妄想してしまったのか、小さく声を漏らす。
「ぁ、ぅ…………か、過激だよな」
「それがいい!」
「激しくしてやるって」
「そこまでマゾじゃねぇよ!」

-------------------
恭二の暴走。
つづかない、かな。
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