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バレンタイン。

・恋愛洋菓子
※瀬戸氷河
俺は、秋夜に引っ張られるまま、キッチンへ連れてこられた。
キッチンでは、すでに材料が並べられていて、宮代さんがにやにやと笑っていた。
「さー、やろうぜ?」
「な、何を?」
背後から秋夜が、肩を叩く。
「決まってんじゃないっすかー、チョコ菓子ですよ!バレンタイン近いんだから!恭二さんに渡すんでしょ?」
「俺、お菓子なんて作ったことねぇよ!?」
「だーじょうぶだって。俺が一から教えてやるって」
宮代さんが、冷蔵庫から板チョコを取り出す。
「な?恭二のためだと思ってさ」
「……恭二のため、なら」
腹をくくって、キッチンに立つ。
宮代さんが、丁寧に教えてくれるので助かった。
途中、見てるだけだった秋夜に何度も話しかけられた。
「いやー、氷河さんがお菓子作ってると、ほんとに好きなんだなって思っちゃうっすね!」
「お前が強引にここに連れてくるからだろ!」
「俺、氷河さんがお菓子作るとこ見たかったんすよ!」
「なんでだよ」
「似合うかなーってずっと妄想はしてたんすよ!ほんとに似合うとは……!」
「秋夜、後で撃ち落としてやるよ」
「ああっ、勘弁っす!」
どうしてこうもお節介が多いんだか。
俺もくすりと笑いながら、チョコ菓子を作る。
宮代さんが、手を動かしながら聞いてきた。
「氷河、最近恭二になんかしてやってんのか」
「血を吸わせてるだけだよ。変わりゃしない」
夜に血と体を求められるだけ。
俺はそれでも恭二が俺を必要としてくれることが嬉しい。
「恭二はそれでも喜ぶけどさー。尽くす姿勢が足りないよなー」
「そうか?」
「もっと大胆に氷河から誘ってみるってのは、どうよ?」
「却下だ」
「あ、宮代さん知らないんすか?最近、氷河さんってば恭二さんに……」
「秋夜!」
「すんません!」
なんで若いのは情報が早いんだよ……。
亜須磨とかにも知られてそうだな。
「ほら、氷河。動揺すんなよ。形が崩れるだろ」
「お前らのせいだろ!?」
チョコ菓子を作っている最中に思い出したが、そうか、バレンタインって行事があんのか。
「なぁ」
「どうしたー?」
「俺がチョコ渡したら、俺が女役じゃん」
「ヒロインなんだから、当たり前だろ」
「そこに疑問を持ってくれよ!」

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眠くなったから、恭二に渡す編は次回。

エロでも書けそう。

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