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コラボ第三弾。
学園パロディで、学校の日常の思い出して見せる!
息抜き編。

キャスト
月下美人の不良
瀬戸 氷河
せと ひょうが

最強の現国教師
赤空 葉菊
あかぞら はぎく

幼い大人な一年生
末沢 針弥
まつざわ しんや

名のない教師
雨顧問
あめこもん


・課題編
※瀬戸氷河
時計塔で教科書を広げる。
学校ってのは、時に宿題というか課題が出るもんなんだよな。
忘れてた。
「めんどくせぇ……」
頭を抱える。内容は苦でもないんだが、めんどくさい。
シャーペンをくるりと回し、すらすらと書き始める。
「お、課題を真面目にやるか。感心だな」
「やんなくてもいいなら、やんねぇけどさ。なんつーか、その方が目をつけられて面倒なんだよな」
「妙にリアルだぞ……」
葉菊さんが隣に座る。
そして俺が解いている課題を見て、感心したように微笑む。
「頭はいいんだな。」
「馬鹿にしてたな?」
「あれだけ強がっていたらな。」
そういえば、葉菊さんは魔術の話とか知っているんだったよな。
それならば、言えることもある。
「魔術を知る上で必要なことは、こんな基礎知識からだったりすんだよ」
「だから、か。お前、特に生物の成績よかったぞ。それはお前が聖職者だからだろう?」
「……認めたくないが、そういう事だ」
末沢さんが、思い切り伸びをする。
「いいよねー、氷河は変に頭いいんだからー。」
「変にとはどういう意味だ」
「確かに末沢はもう少し勉強した方がいいと思うな。現国だけでも私が補習してやろうか?」
「お願いしますー」
末沢さんは、葉菊さんに頭を下げていた。
葉菊さんは上機嫌で笑う。
「ああ、任せろ、一年で成績トップにしてやろう」
「それ、現国だけでの話だよな?」

・生物編
※瀬戸氷河
生物の授業で、人体についての話が続く。
正直聞いていたくもないほどだ。
あいつらにとっては、ただの医療知識だろう。
人体がどうなってるかなんて実際見てるやつなんかいねぇんだから。
真っ赤に染まったあの町を、無残に殺された連中を。
生傷の絶えない本部のメンバー。
全部見せられてる俺には、鮮明に思い描いてしまう。
そういえば、近々この生物の授業で解剖をするらしい。
気が重い。動物なんてあの世界にはあんまり見かけないものだから、どうなるかわからないけれども。
「瀬戸君?」
「ああ、はい?」
生物教師である雨顧問に呼ばれる。
話の内容は聞いているから、どこでも答えらえる。
だが、雨顧問は心配そうに俺の顔を覗き込む。
「顔色悪そうだけど、大丈夫?」
「――平気、です。」
顔を伏せて答える。
伊勢も心配そうにこちらを見ていたが、察しられないように無視をする。
雨顧問は、授業を優先して続けてくれた。
授業終わり、雨顧問がこちらに来た。
「本当に大丈夫?顔色悪いよ?」
「嫌い、なんですよ。嫌なものばかり、思い出すから……」
察してくれたのか、雨顧問は他に追及せずにいてくれた。
「本当に辛くなったら倒れる前に、言ってね」
「そこまで弱くない……っての。」
俺を誰だと思ってやがる。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
息抜きとリハビリに短編を二本だけ。
ぶっちゃけ課題編書きたかっただけなんですけどー。

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