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何個か書きたいシーンを。

会話のみではないです。

・反転した世界より
※瀬戸氷河
反転エリュシオン
ようやく亜須磨を見つけたと思ったのに。
幻影のエリュシオンで黒く染まった王を守るように亜須磨が俺に剣を向ける。
「んだよ……俺が、天使を、神を嫌ってるからかよ……」
エルディアスが亜須磨に触れると、亜須磨も黒く染められていく。
まるで魔術師に操られていくかのよう。
「おい、亜須磨!分かってんのかよ!」
「……」
そう叫んでも彼は何も答えない。
後ろのエルディアスが四大天使を召喚する。
幻影とはいえ、本物に近い力を持っている。
俺も武器を構えて、覚悟を決める。
亜須磨を倒して、元に戻すしかない。

・天に住む有頂天 地に住む神
エリュシオン
「あーはっはっはっは!」
甲高い笑い声とともに、誰かが降りてきた。
恐らくは天使。
剣をこちらに向け、不敵に笑う。
「お前を待ってたぜ!」
「俺を?」
「そう、神血なんだろ?本物の天使とどっちが強いのか気になるじゃんか!」
「……へぇ、やる気かよ」
天使が剣を地面に突き刺す。
「だーって、暇なんだもん。わざわざ上まで来るような奴ってお前ぐらいしかいないしさ」
「そんな理由かよ……」
「そんなもんだぜ?退屈すぎてやってらんねぇの」
そして剣を抜いて、天に掲げる。
光の魔力が集中しているのだろう。
「だから、その魔力を、実力を俺に示してみろ!」
「後悔すんなよ?」

・その願いは
世界はいつの間に幻影などではなくなっていた。
機械的な空間。
中央に暴走しているダンジョンメイカーがあった。
「元凶は、あれか……!」
倒れている亜須磨を安全そうなとこにおいて、ダンジョンメイカーに近づく。
人の深層心理を利用して、ダンジョンを作り出す機械。
きっと、これが亜須磨のダンジョンを生み出している。
それなら、話は早い。壊せばいいのだから。
装飾銃を向ける。
途端に影がかかる。
上を見上げれば、恭二が空中から太刀を思い切り振りおろしている。
「ッ!?」
それを回避し、恭二が派手に太刀を叩きつけた。
立ち直りも早くすぐに次の一閃が俺を襲う。
「幻影のくせに……!」
躱し続けていると、次は左から芳示が殴りかかる。
「な、っ……!?」
それをガードすると、今度は右から神谷さんが斧を振るう。
躱すだけにも限界がある。
「いい加減にしろ!」
地面に手をつき氷柱を発生させる。
周囲の幻影は一瞬で消えるが、俺は足を撃たれた。
正面を見れば、須藤さんがライフルを構えている。
動けなくなったところに、雨境や雄飛さんや才臥が襲いかかる。
三人同時に来たので、それをまとめて撃ちぬくが、懐に潜り込んでいた風上さんに蹴り飛ばされる。
吹き飛ばされ、壁に打ち付けられる。
「ぐぁ……っ……!」
ダンジョンメイカーから黒い魔力が漏れ出ている。
早く、あれを壊さなければ……!
身体を動かそうとするが、力が出ない。
すると腕に鋭い痛みが走る。
丙の毒針が俺に刺さっている。
倒れ込む俺を鹿屋さんが抑え、首元に小刀が向けられる。
「はっ、適わねぇよな……わかってた、のに」
今、見えている人は俺の知っている人でも全て幻影だ。
その当人ではないはずなのに、当人と同じ力を持っている。
やっぱり、俺は、弱いんだろう。
自嘲し、見上げる。
すると恭二が今まさに太刀を振り上げた所であった。
こうやって、恭二に殺されんのも……嫌じゃねぇんだ。

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ちょっと満足。
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