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かのやとまつざわ。

推理編?

・内緒の謀
※末沢針弥
鹿屋さんが部屋を出てから、僕はもやもやと頭を抱えていた。
そして、行動しようと唐突に思った。
鹿屋さんから聞けないなら、他の人から聞けばいいんじゃないかと!
さっそく鹿屋さんとなにかを隠している藤野の部屋に向かった。
「え、なにも隠してませんよ」
藤野に聞いてみたら、こんな答えが返ってきた。
口止めされてるのだろうか。
「僕見たんだからね、藤野が鹿屋さんとよく話してるのを!」
「ああ、見てましたね。鹿屋さんは気づいていないと思いますが」
「なんの話してたの?」
「依頼を受けていただけですよ。情報屋ならではの、ね」
と、怪しく笑う藤野。
騙し屋を継いだだけあって嫌な性格してるよ……!
「中身は当然秘密です。ですけど、末沢さんが気にするものでもないですよ。」
「ええ?」
「大丈夫、信用してみたらどうですか?」
意味深な藤野の言葉を聞いて、部屋を出た。
するとばったり氷河と会ってしまった。
先程鹿屋さんに気絶させられてたけど、大丈夫なんだろうか。
「氷河、大丈夫だった?」
彼はへらりと笑って答えた。
「大丈夫、俺は慣れてますから」
慣れてるってほんとは問題じゃないかなーと思うんだけど。
「末沢さん、どうかしました?」
「あのさ、さっきなに言おうとしたの?」
思いきって聞いてみると、氷河から意外な答えが返ってきた。
「内緒。」
「ええ!?」
「はははは、そりゃそうだよな。俺が言い出したことなのに言えなくなっちまったんですから。」
にしては、氷河はかなり上機嫌だ。
「大丈夫、末沢さんは鹿屋さんを信じてあげられればいいから」
氷河にまでそんなことを言われるとは……。
呆然としていると、歌声が聞こえてきた。
「たまつめ、うちはなって~♪」
「須藤さん!」
それに氷河が声をかける。
「ん?氷河に針弥?どしたん?」
「どうしたじゃない!須藤さん、まだ傷が治ってないだろうが!」
「もー気にしすぎだって氷河ー!痛くねぇからへーきだって!」
けらけらと笑う須藤さん。
すぐに僕に目をあわせる。
「針弥さ、鹿屋を信じてやれよ」
また意味深な事を意味深な人に言われた。
「ほら、須藤さん、こっち!」
須藤さんは氷河に引っ張られて行ってしまった。

することがなくなったので、部屋でのんびりしていると神谷さんが入ってきた。
「末沢~!なぁ、みてみぃ、これ!」
見せられたのは遺跡の地図だ。
「ええお宝ありそうな地図やないか?」
「そうだねー、多分あるかもねー」
「言ってみてくれへん?俺さ、任務あるからいけへんのよ」
神谷さんが手を合わせる。
地図を持ってくるのは大体神谷さんだけど、頼まれるとは珍しい。
「……いいけどさ、どうして?」
「え、ええと……」
なぜか言葉を詰まらせる神谷さん。
あやしい。
「魔族の遺跡だから……ハーフは行けないんやって……」
「そっか、それならいくよ」
正当な理由で安心した。
引き受けて地図ももらう。
明日にでも行こうかな。
もやもやした気が紛れるかも。

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賑やかじゃん。

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