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てしとうか編。

新しい人を活躍させてみようの会。

・変態討伐委員会
※弓ヶ浜東火
私が食堂で手仕舞君を追い払った後だ。
その様子を見ていた淋道君が私に話しかけてきた。
「ねぇ、あんなに付きまとわれてうざくない?」
ストレートにものを言う子だ。
何事も直球で伝えてしまうために、相手を傷つけることも多いだろう。
だが、冷酷な彼のことだ。
気にもとめないんだろうね。
「そうですねぇ……嫌になるときもあります。」
だからこそ、私は曖昧に答える。
「だよね。まるで須藤みたいで……うざったいったらないよ。」
淋道君は、心底嫌そうに言った。
須藤君のことが嫌いなようだ。
「ねぇ、東火。手仕舞を追い払ってやろうか?」
「追い払う?」
「そ。またあんたに手を出すようなら追い払ってあげるよ。」
悪い取引ではないと思うけど、と淋道君は、提案する。
手仕舞君にお灸を据えてみるのも面白いかも、と思った私はそれを頼んだ。
「じゃ、お願いします」
「ん、わかった。仕事はちゃんとするから。」
自分の機銃を手に、にやりと笑う淋道君。
きっとテンションの高い人間が嫌いなのだろう。
これでは八つ当たりに協力したことになってる。

「と、う、か、さーん!」
後日、馬鹿っぽいテンションでやってくる手仕舞君。
淋道君は、それに機銃を突きつける。
「やめなよ、あんた、うざいってさ」
「え、ええ……!?」
うざいを強調する淋道君。
そして、当然のように困惑する手仕舞君。
「ど、どーいうことなの、絶華?っていうか、東火さん!」
おろおろしながらも、私に助けを求める手仕舞君。
ため息をつきながらも、一言答える。
「……たまには反省してくださいってことです」
「そういうこと。とっとと離れてくれない?」
機銃のセーフティを外す淋道君。
脅しにしても危ない。
「は、はは、反省ってどういうことですかー!うわああああん!」
泣きながら走っていった手仕舞君。
淋道君の残酷っぷりと相成って効果覿面だ。
「……どう?たまにはゆっくり過ごせそう?」
「ええ、最高ですよ」

-------------------
前回は須藤。今回は淋道。
つづきます。
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