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てしとうか編。

対策しよう。

・変態討伐委員会
※手仕舞柳賀
東火さんが、絶華という恐ろしい護衛をつけてしまった。
付きまとうのを嫌う絶華を、潜り抜けて東火さんに触れられる手段はあるのだろうか。
「ねぇ、助けてよ津川ー!」
「無茶ぶりだよ、それ……」
俺はそれを津川に相談してみた。
津川は、呆れたようにため息をついた後、項垂れた。
「だって、あの絶華でしょ?あいつねー、一度戦ったけどほんと怖いんだって!」
「俺もさっき銃向けられたけどマジ怖かった」
あのときの恐ろしい笑みを思い返す。
なんであんな嫌な笑みが出来るんだろうね。
絶華って18だったよなぁ。
「しばらく東火さんに関わらないってのは、ないの?」
「ないよ!東火さんが寂しがったらどうすんの!」
「絶対ないと思うけどなぁ……」
「あ、どうしたんですかー?」
津川の部屋で相談していたせいか、赤羽が遠慮なしに部屋に入ってきた。
津川が赤羽に質問をした。
「あ、ちょうどよかった。赤羽さ、絶華から逃げろって言われたらどうする?」
「全速力で逃げるよ、決まってんじゃん」
「だよねー、関わんないよねふつー」
と、ジト目で俺を見る津川。
赤羽もなにかを察したのか、黙って頷いた。
「ちょっ!まるで俺がおかしいみたいな言い方!」
「実際おかしいよ、手仕舞」
常識人津川の言葉がざくざく刺さる。
「絶華を抜けるってのも無茶だし、それを俺に相談するってのもおかしい。」
「だって、取り合ってくれそうなの津川しか思い浮かばなかったんだってー!」
「うーん、困ったなー……」
頭を抱える俺と津川。
「あのさ、一緒にきた須藤さんに相談するってのはないの?」
「「ない」」
赤羽の提案を一蹴する俺たち。
「須藤さん、絶華に弱いじゃん。いつも言い負けてるとこしかみたことないし」
「それにあの人今斑鳩美夜ってグランギニョルの奴と曲作ってるし。きっとあしらわれるよ。」
「そ、そっかー、そうなんだー」
俺と津川の言葉を聞いて、棒読み口調で頷いた赤羽。
俺も斑鳩美夜と曲作ってるってのは、初耳だった。
「ああー!どうしよー!東火さんが、離れていくー!」
「たまには離れればいいのに」
津川も俺のために知恵を絞るのに飽きたのか、お菓子を食べ始めていた。

------------------
三人よれば文殊の知恵。
なわけがない。

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