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コラボ第三弾。
学園パロディで、一方的に秘密を暴かれる。
囲炉裏華編。
キャスト
月下美人の不良
瀬戸 氷河
せと ひょうが
台風の女王様
囲炉裏 華
いろり はな
人の振りした体育教師
遊関 赤鬼
ゆうぜき あっき
学園パロディで、一方的に秘密を暴かれる。
囲炉裏華編。
キャスト
月下美人の不良
瀬戸 氷河
せと ひょうが
台風の女王様
囲炉裏 華
いろり はな
人の振りした体育教師
遊関 赤鬼
ゆうぜき あっき
※瀬戸氷河
遊関の真剣な表情に圧倒されつつ、話を聞く。
「彼岸華は、ファンタジーに好かれるんだよ」
「好かれる?どういう意味だ……?」
「なんつーんだろうな、寄り付きやすいっていうの?とにかくからまれやすいんだよ」
言葉を選びながら、遊関が語る。
「んで、俺はそんな彼岸華を影から守ってきたんだよ。ファンタジーってのはうかつに触れるもんじゃないからな」
「それで彼女は、そんなに知らない風だったのか……。」
囲炉裏さんは、自分の事を無関心そうに語っていた。
血の被害者なのに、あまり物を知らなさそうだった。
「彼岸華の能力が目覚めちまったのは、誤算だった。彼岸華がファンタジーを自覚しちまったら、俺が守っても意味ないからな。」
「……ほんとに、被害者じゃねぇかよ」
「でも、彼岸華はそうは思っちゃいねぇよ。」
「分かってる。けどさ……」
「瀬戸がそんなに彼岸華を気にする必要ないだろ?」
そう言われて、何も言い返せなくなる。
確かに囲炉裏さんと俺は他人だ。
すんでる世界すら違うのだから、俺の常識だって通じない。
だけど、彼女は俺と似た血をもつ者だ。
「俺と似てるから……気になっちまうんだよ」
「なにそれ恋愛?」
「違う。似てるからってだけだよ。」
俺の恋愛は恭二だし。
「俺は、神血のせいでひどい目にあってんだ。似た血の話となれば、ほっとけるわけないだろ……。」
「でも、彼岸華とお前の血の事情は違う。おせっかいってのもあるんじゃないか?」
「……っ、そう、だよな。分かってんだよ。」
世界が違うのだから、深入りする必要はない。
それに関わった所で俺に何が出来るというんだ。
出来ることはなにもない。
そう遊関に言われている気がした。
「まぁ、お前は知るだけでよかったんだよ。お前だってそれが目的だろ?」
「ああ。俺は釣木の異端を調べて本部に報告するのが目的だからな」
遊関が立ち上がり、戸をあける。
俺もそれに続き、遊関に案内されて村を出る。
森まで戻ったところで、俺はメスを遊関に投げる。
遊関は簡単にそれを躱し、俺をにらむ。
「なにがしたいんだ、瀬戸」
「なぁ、鬼なんだろ。軽く戦ってみないか?」
挑発してみる。
鬼京という鬼とは戦った事はあるが、こちらの鬼の実力はどれほどなのだろう。
気になって仕方なかった。
「そうか……お前、この前、不良潰してたな」
遊関も不敵に笑い、構えを取る。
俺も彫刻刀を手に取る。
「お前、そんなものまで隠していたのか」
「一応、何が起こるか分かんねぇからな。警戒だよ、当然だろ」
「学校でそんな刃物使う程の事件が起きるわけねぇだろ」
「俺はここの人間じゃねぇからな。そっちの常識で考えるつもりは――ない!」
五本全ての彫刻刀を投げる。
遊関はそれを簡単に躱し、彫刻刀は木に刺さる。
だが、そんなものは予想通りだ!
急接近し、上段蹴りを入れる。
「甘いねぇ!」
簡単にガードされてしまった。
やはり鬼というのはどこでも強いんだな。
久々に楽しめそうだ。
「瀬戸、悪い顔してんなー」
「今までが退屈すぎなんだよ!俺の世界はこっち側なんだから!」
遊関を追い込むように、ラッシュをかけていく。
最後に氷魔術の氷柱を作り上げて打ち出そうとする。
「瀬戸、お前の負けだよ!」
遊関がその氷柱を拳で破壊する。
「な……っ!?」
氷柱は簡単に砕けるようなものじゃない。
鬼の馬鹿力に圧倒されてしまい、よろけてしまう。
それを逃すはずもなく、遊関が腹に一撃を入れる。
「ぐっ……!」
「ほうら、いったろ?」
「さっすが、鬼。どの世界だって強いのな……!」
腹を抱えながら、俺は笑った。
久々に本部の世界のような戦いが出来た。
「嬉しそうだな、瀬戸」
「いや、久々に楽しかったぜ!ありがとな、遊関!」
「……お前、暴れたりねぇの?」
遊関が呆れたようにため息をつく。
「ああ、退屈なんだよ。あそこは。授業だってつまんねぇしさ」
「教師に向かってそれいうか……」
「でも、体育は好きだぜ?体動かせるのそれぐらいだし」
「それはどうも」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
まさかこんなことになるとは……!
とりあえずこれで、華編は終わりです。
最後の戦闘パートは俺得です。ほんとごめんなさい。やりたかっただけです。
遊関の真剣な表情に圧倒されつつ、話を聞く。
「彼岸華は、ファンタジーに好かれるんだよ」
「好かれる?どういう意味だ……?」
「なんつーんだろうな、寄り付きやすいっていうの?とにかくからまれやすいんだよ」
言葉を選びながら、遊関が語る。
「んで、俺はそんな彼岸華を影から守ってきたんだよ。ファンタジーってのはうかつに触れるもんじゃないからな」
「それで彼女は、そんなに知らない風だったのか……。」
囲炉裏さんは、自分の事を無関心そうに語っていた。
血の被害者なのに、あまり物を知らなさそうだった。
「彼岸華の能力が目覚めちまったのは、誤算だった。彼岸華がファンタジーを自覚しちまったら、俺が守っても意味ないからな。」
「……ほんとに、被害者じゃねぇかよ」
「でも、彼岸華はそうは思っちゃいねぇよ。」
「分かってる。けどさ……」
「瀬戸がそんなに彼岸華を気にする必要ないだろ?」
そう言われて、何も言い返せなくなる。
確かに囲炉裏さんと俺は他人だ。
すんでる世界すら違うのだから、俺の常識だって通じない。
だけど、彼女は俺と似た血をもつ者だ。
「俺と似てるから……気になっちまうんだよ」
「なにそれ恋愛?」
「違う。似てるからってだけだよ。」
俺の恋愛は恭二だし。
「俺は、神血のせいでひどい目にあってんだ。似た血の話となれば、ほっとけるわけないだろ……。」
「でも、彼岸華とお前の血の事情は違う。おせっかいってのもあるんじゃないか?」
「……っ、そう、だよな。分かってんだよ。」
世界が違うのだから、深入りする必要はない。
それに関わった所で俺に何が出来るというんだ。
出来ることはなにもない。
そう遊関に言われている気がした。
「まぁ、お前は知るだけでよかったんだよ。お前だってそれが目的だろ?」
「ああ。俺は釣木の異端を調べて本部に報告するのが目的だからな」
遊関が立ち上がり、戸をあける。
俺もそれに続き、遊関に案内されて村を出る。
森まで戻ったところで、俺はメスを遊関に投げる。
遊関は簡単にそれを躱し、俺をにらむ。
「なにがしたいんだ、瀬戸」
「なぁ、鬼なんだろ。軽く戦ってみないか?」
挑発してみる。
鬼京という鬼とは戦った事はあるが、こちらの鬼の実力はどれほどなのだろう。
気になって仕方なかった。
「そうか……お前、この前、不良潰してたな」
遊関も不敵に笑い、構えを取る。
俺も彫刻刀を手に取る。
「お前、そんなものまで隠していたのか」
「一応、何が起こるか分かんねぇからな。警戒だよ、当然だろ」
「学校でそんな刃物使う程の事件が起きるわけねぇだろ」
「俺はここの人間じゃねぇからな。そっちの常識で考えるつもりは――ない!」
五本全ての彫刻刀を投げる。
遊関はそれを簡単に躱し、彫刻刀は木に刺さる。
だが、そんなものは予想通りだ!
急接近し、上段蹴りを入れる。
「甘いねぇ!」
簡単にガードされてしまった。
やはり鬼というのはどこでも強いんだな。
久々に楽しめそうだ。
「瀬戸、悪い顔してんなー」
「今までが退屈すぎなんだよ!俺の世界はこっち側なんだから!」
遊関を追い込むように、ラッシュをかけていく。
最後に氷魔術の氷柱を作り上げて打ち出そうとする。
「瀬戸、お前の負けだよ!」
遊関がその氷柱を拳で破壊する。
「な……っ!?」
氷柱は簡単に砕けるようなものじゃない。
鬼の馬鹿力に圧倒されてしまい、よろけてしまう。
それを逃すはずもなく、遊関が腹に一撃を入れる。
「ぐっ……!」
「ほうら、いったろ?」
「さっすが、鬼。どの世界だって強いのな……!」
腹を抱えながら、俺は笑った。
久々に本部の世界のような戦いが出来た。
「嬉しそうだな、瀬戸」
「いや、久々に楽しかったぜ!ありがとな、遊関!」
「……お前、暴れたりねぇの?」
遊関が呆れたようにため息をつく。
「ああ、退屈なんだよ。あそこは。授業だってつまんねぇしさ」
「教師に向かってそれいうか……」
「でも、体育は好きだぜ?体動かせるのそれぐらいだし」
「それはどうも」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
まさかこんなことになるとは……!
とりあえずこれで、華編は終わりです。
最後の戦闘パートは俺得です。ほんとごめんなさい。やりたかっただけです。
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