いつも通りの大暴走。

・スイーツ
※天城芳示
俺は恭二と一緒に氷河の部屋に押し入った。
理由は簡単、飢えていたからだ。
「ひょうがー！」
「ん、きょーじ……どわっ！？」
ベッドで座って欠伸をしていた氷河を押し倒す恭二。
そして白くて細い腕を掴む。
「な、なにすんだよ、恭二！」
「ねぇ、ほんとに鍛えてる？」
「うるせぇな！人が気にしてることを！」
氷河が気にしてると言った途端に俺が吹き出してしまった。
すぐさま氷河に怒鳴られる。
「芳示！」
「わりぃわりぃ、気にしてると思わなかった」
俺も氷河のそばに寄る。
恭二に馬乗りにされている体制なのに、慣れてしまっているのか、抵抗はしない。
「だって細くて折れそうなんだもん」
「そこまで細い訳じゃねぇだろ？」
「まぁ、一応筋肉あるけどさ。それでもない方だよお前。」
「うぐ……分かってるって……」
俺たちから目を反らす氷河。
恭二が手の甲にキスをする。
「だーから、守ってあげたくなるんじゃん！」
「そうだな」
「お前らに守られるつもりはねぇって」
俺は氷河の太股に触れて、そーっと撫でる。
「ひっ！？」
それだけで氷河がびくりと跳ねる。
ああ、面白いし可愛いなぁこいつ。
「気持ち悪ぃことすんなよ、芳示！」
「わりぃけど、飢えてんだわ俺達」
「はぁ！？」
「そーそー。氷河不足だよ！」
恭二が氷河から退く。
氷河は体を半身だけ起こし、壁に寄りかかる。
防衛本能か、体を守るように抱いてる。
「もうね、氷河をまさぐって喘がせたくてしょうがない」
「お前の肢体触れたくてしょうがない」
「な、なにいってんだよほんと……」
顔を赤らめ、身をよじらせる氷河。
こいつ、実は喜んでんじゃ……。
「いつものことじゃん！脱いで羽織ってー！」
恭二が自分のYシャツを脱いで氷河に投げる。
「俺も裸なら文句ないでしょ！？」
「大有りだっつの！」
恭二を抜いて氷河を壁に追い込む。
奴のボタンに手をかけ、耳元で囁く。
「いいから早くしろよ。俺が強引に脱がすぞ？」
「……おっそろしいやつ」
氷河が観念したのかため息をついて、自分でYシャツを脱ぎ、恭二のを軽く羽織る。
恭二のがでかいからか、ぶかぶかだ。
そんでもって、白い素肌が見え隠れしていて……誘ってるとしか思えない。
「恭二……お前趣味いいな」
「だろ？」
俺にどや顔でアピールするなよ、恭二。
そして、氷河に抱きついた。
「氷河ー、人肌で、ぬくぬくしよーぜ！」
「ちょっ、まてっ、恭二！？」
氷河がされるがままにまさぐられていく。
その度に漏れる悲鳴や喘ぐ声が、俺の理性をだんだんと壊していく。
「恭二、独り占めはずるいだろ」
「ん？俺の氷河なのに？」
「お前のものだとか関係ねぇよ」
俺も氷河の素肌に触れる。
それだけで、声を漏らすこいつはどうかしてる。
「なぁ、氷河どうされたい？」
「ど、どう……って？」
「優しくされたい？それとも激しくされたいか？」
氷河が俺の肩を強く掴む。
そして精一杯の強がった表情で答える。
「んなの……激しい方がいいに決まってんだろ……。俺を、狂わせてみろよ……！」
押されて鳴くだけの立場にあっても、強がれる馬鹿は氷河ぐらいのものだ。
「氷河－－とんでもねぇ変態マゾだな！」
「はっ……てめぇら程じゃないだろ……」
「そうだな。じゃ、遠慮なくイかせてやるよ！」
「そこまで言うんなら、夢を見させてやるからな……」
この一夜も満月の月明かりに、見守られながら。

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氷河が変態だー！
それ以上に恭二と芳示が変態だー！
それ以上に私が変態だあああああああ！

身体中にキスとかしちゃって、身体まさぐっちゃって、最終的に情事！
氷河はきっと女子みたいな匂いする。