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属性記念。
彼女が本気だす話。


・sweet time
※瀬戸氷河
レイゼーから逃げ出し、この屋敷から逃げ出せそうな時だった。
この屋敷にはもう一人吸血鬼がいた。
家を重んじる貴族のような吸血鬼。
アルリス。
彼女が俺の前に立ちふさがる。
「どこに行くつもりかしら」
「どいてくれないか。」
「それはできません。私だってあなたに興味があるのですから」
くすりと微笑むアルリス。
警戒してホルダーに手を添えたまま聞き返す。
「どういうこと……です」
「レイゼーが惚れ込むような神血。あの子があそこまで執着するのは珍しいことなのよ。」
「やっぱり、俺の血じゃねぇか……」
「私は貴方自身にも興味があるわ。他の神血とは違う……貴方に。」
歩み寄りアルリスが俺の胸に触れる。
「うぁああっ!?」
瞬間、闇の魔力が流れ込み、魔術として俺を蝕む。
倒れこむ俺を見て、嘲笑うアルリス。
「光は闇に弱い。予想通りの苦しみ様。」
「てめぇ……アルリス……!」
「さぁ、戻りましょう。」
屋敷の執事に抱えられ、アルリスの部屋に連れていかれた。

放り出された場所は、ベッドの上だった。
闇魔術の影響で身体が動かない俺にアルリスは馬乗りになる。
「貰っていいかしら。私も長らく神血というものを味わっていないのよ。」
「……嫌だと言ったら?」
「拒否など認めないわ」
アルリスは首筋に噛みつく。
慎重な恭二とも、強引なレイゼーとも違う。
甘いような痛みが俺を襲う。
「く……っ!」
「ちゃんと反対側に噛みついたのだから、安心してほしいわね」
アルリスは、恍惚の表情で笑う。
「神血というのは、他のどんな血よりも勝る一品だわ。しかも、貴方は他の神血と味が違う。もう少し……ほしいわ……」
「っ、ぁ……」
今度は舐められる。
そのくすぐったさに声が漏れる。
アルリスが囁く。
「かわいい反応するのね……レイゼーが執着する理由も分かってきたわ……もっと聞かせて頂戴。」
「やめ、っ……アルリス……ッ!」
抵抗しようにもアルリスに抑えられて、うまくいかない。
「ふふふ……研究に協力してもらうだけじゃつまらないわね。もっと鳴いてくださる?」
アルリスが闇の魔力をまた俺に流す。
「ぐっ……!?」
「じわじわとなぶってあげるから」
「うぁ、っ……くそ……が!」
闇魔術を振り払おうとするが、魔力が感じられない。
俺の魔力はアルリスに奪われたんだ。
敵意をもって睨む。
「アルリス……ッ!」
「その目は何かしら」
「ぐぁああっ!」
強い魔力を流される。
内側から壊されていく身体は、息をつまらせる。
咳を繰り返せば、血が口から吐き出される。
呼吸も苦しい。息が荒くなる。
「はぁっ……は、っ……」
「氷河さん、もっと、血を下さい」
「な……、まだ、足りねぇのかよ……」
「ええ。普通の人間の血は飽きたのよ」
「は、っ……知るかよ、そんなの……!」
「下さらないなら、中から壊れますわよ?」
「……ッ」
「身構えられると、つまらないわ」
アルリスが黙って血を吸い始めた。
俺は喘ぐしか出来ない。
屋敷にいる間、俺は両者に血を求められ続けるんだろう。
食料として。

------------------
アルリスちゃんの本気。
家を背負ってない女の子の状態です。

苦しそうな荒い息遣いがトレンド。
そこに追い討ちをかけたくなる。
媚薬とか盛りたい。
はぁはぁいいながら恭二に迫る氷河とか。
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