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氷河いじめ一旦終わらす。


・魔術師未満研究
※瀬戸氷河
恭二までも魔術師未満の人間に捕らわれてしまった。
嫌だ、俺のせいで恭二までも殴られるなんて。
「恭二……っ、ごめん、俺が……!」
どうにも出来ない悔しさから涙が溢れる。
恭二はそんな俺に微笑んだ。
「だいじょぶだよ、氷河。ちょっとびっくりしただけだから」
「は……?」
電撃を受けたはずの恭二が立ち上がる。
耐えたというのか、あの電圧に。
「だから、なかないで」
「うるせぇっ、俺は泣いてなんか……!」
恭二が俺の頭を撫でた。
むかつく。安心してしまうことが特に。
衝撃を受けたのは、あちらも同じでざわついていた。
「おい、どうすんだよ!」
「大丈夫だって、一度は倒れた相手が、もういっかいやれば……。」
「あのさぁ」
ざわつく彼らに呼び掛ける恭二。
声色が低く、かなり不機嫌なのがわかる。
「俺の氷河をこんなにぼろぼろにするなんて……許さないよ」
バチバチと電気がはねているのに、ものともしない恭二。
「おいおい、どうなってんだよあいつ!」
「もっかいやれ!早く!」
「でも、神血の身が持つか……」
「いいからやれ!」
魔術師未満が再び杖を振る。
小さな電流が体を走る。
「うぁっ!?」
「氷河!?お前ら、まだ氷河を傷つけて!」
「恭二……まほう、じんを……壊せ……っ」
また電流が流れ、体が跳ねる。
「ど、どうやって壊すの!?」
「過剰に魔力を流す、か……かきかえちまうか、だな……」
「--面倒だね。だったら俺は」
恭二が飛ぶ。
痺れがあるはずなのに身軽にとんだ恭二は魔術師未満の背後に回る。
そして爪で切り裂いた。
「殺した方が早いよね……」
血を払い、俺を縛っていた縄をほどく。
自力で立てないほど衰弱していた俺は、恭二に支えてもらった。
「氷河……ごめん、痛かったよな」
「いいって。俺は、恭二が来てくれるって信じてたから」
「あのさ」
恭二が不安げに尋ねる。
「氷河がずっと相手に噛みつくのって、俺が来るって信じてるから?」
顔が赤くなるのがわかる。
俺があんなに抵抗するのは、恭二が来てくれるって思ってるからって、どんなヒロイン思考だよ。
けど、それは事実なんだよな。
「……そうかも、しれねぇな」
恥ずかしくて呟くように言うと、恭二の表情が晴れる。
「俺は氷河のヒーローだもん!当然だって!」

-------------------
氷河がツンツンしてるりゆうがやっとかけた。


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