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萌えを下さい。

・夏場インサニティフリーズ
※瀬戸氷河
猛暑、というか酷暑だな。
太陽が好きな吸血鬼ですら、外に出られないほどの酷暑だ。
恭二は泣く泣く自室でゲームをしているはずだ。
俺はそんな恭二のために、アイスとかデザートを買いに街に出ていた。
日焼け止めは塗ったが、それでも焼けてしまいそうなほど暑い。
おい、日に焼けたらどうしてくれるんだよ。
恭二は肌が白い方がいいって言ったから、俺は対策をしてるのに。
「……暴力的な暑さとはこのことだな」
「そーだな!」
隣にはいつの間にか才臥が立っていた。
それに気付いたから、一言言ってみたのだが。
「なにしてんだよ、才臥」
「俺も買い物。けど、氷河がいたからちょっかいだしに来た!」
「帰れ」
この暑さで、才臥に構っている暇はない。
俺もさっさと帰りたいんだ。
才臥はあろうことか俺の腕に抱きついてきた。
「なー、ひょーがー」
「あっついんだよ、離せ!」
「氷魔術で冷やしてー」
「お前を凍らせてやろうか……」
指先から氷魔術を発動させようと魔力を練るが、思うようにいかない。
すぐに溶けてしまうのだ。
「あ、あれ」
「どうした?」
「氷魔術が……発動しねぇ。普段ならとっくに才臥を氷浸けにしてるはずなのに」
「本気だったのかよ!?」
才臥が俺から離れて、俺の手をとる。
「ほんとだ。冷えてるだけだ。」
「だろ。今でも魔力を練ってんだけどさ」
「もしかしてさ、酷暑に負けてんじゃないの?」
俺の魔力が、酷暑に劣るだって?
魔術ってのは、自然現象を越えるんじゃないのかよ。
才臥が、馬鹿にしてけらけら笑う。
「やっぱ氷河ってば、未熟だったんじゃねぇの?」
「……絶対凍らせてやる」
「お?俺、今氷河の逆鱗に触れた?」
才臥の手を強く握る。
「才臥、逃がさねぇからな」
「やっべぇ!俺、殺される!助けてぇ!」
才臥が叫ぶが、逃がさない。
「俺が……俺の魔力が……こんな酷暑に劣るわけがねぇッ!」
本気で魔力を流すと、俺の辺り一帯が吹雪く。
「氷河、寒いって!」
才臥が俺に抱きつく。
だが、すぐに離れた 。
「氷河もつめてぇ!」
「さぁ、凍りつけ!」
「ひいいいっ!?」
才臥を氷浸けにしてやった。
すぐに戻してやると、才臥は「氷河のバカ!」と涙目で怒鳴った。

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狂ってる氷河と夏。


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