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水中戦の続き。

・水泳遊戯
※瀬戸氷河
恭二が勢いよくプールに飛び込んだ。
丙は呆れてため息をついていた。
「こらー!才臥!氷河から離れろー!」
恭二が歩きながら、才臥に指を指す。
散々俺で遊んだ才臥は、俺から離れてけらけらと笑う。
「恭二を煽っただけだって!大丈夫だよ、俺の本命氷河じゃねぇから。」
「なんで煽ってんだよ」
「いや、もしかしたら飛び込んだかもしれねぇじゃん?」
「そんな危ないことできるか!俺だって死にたくねぇもん!」
俺たちのいる場所に合流した恭二はすぐに俺に抱きついた。
「あぁー、水も滴るいい氷河……。」
「意味わかんねぇよ……。」
じっと恭二が俺の顔をのぞきこんだ。
そういや、今は眼鏡をしていない。
裸眼の俺が珍しく見えるのだろうか。
「氷河の目って青いね」
「そうか?黒だよ、ちょっと青みがかってるかもしれないけど」
「綺麗な瞳だよなぁ……氷河……」
「ほんと、お前狂ってんな」
じーっと俺を見ていた恭二に才臥が素直に感想を言う。
恭二はむすっと頬を膨らませて、更に俺に抱きつく。
「いいの!俺は氷河が好きなんだから!」
「あー、はいはい。馬鹿は違うなぁ」
「恭二、ちょっと離れろ」
恭二を離させた俺はこいつらから離れて、まだプールサイドにいる丙に声をかける。
「丙、こっちこいよ」
「ええー、やだよ。恭二と才臥と遊ぶの。巻き込まれそうだもん」
「「来いよ、巻き込んでやるから」」
二人で同時に答える。
丙も水着なんだから、入ればいいのにな。
「丙、大丈夫だって。ターゲットは基本俺だし」
「……それも嫌なんだよね」
ゆっくりと丙はプールに片足入れる。
そして、入った途端恭二と才臥に水をかけられていた。
「ぎゃははははは!丙ー、いい感じだぜ?」
才臥が大笑いしながら、恭二にも水をかけた。
「なんで俺なの!?」
「お前もだ!」
今度は俺に水をかける才臥。
「才臥、お前な……!」
きひひひ、と笑う才臥。
一番子供っぽいぞ、こいつ。
そんな才臥にも水がかけられた。
やったのは、丙だ。
「さーいーがー……許さないよ……」
「ちょっ、丙!?マジになんなって!」
「仕返しだー!このーっ!」
丙と共に恭二も才臥に水をかける。
「やめろって、マジ!水はいっちまうだろ!」
才臥は、逃げ出すが二人に追いかけられていく。
「アホらし……」
なんでそんな子供っぽい事してられんだか。

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水遊び編。

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