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番号忘れた。
水中戦途中だった気がするんだよな。

・シルバーバレット
※瀬戸氷河
確実なことは言えないが、吸血鬼は銀製品に弱いらしい。
銀のナイフとかそんなものだ。
銀であれば銃弾だって例外ではない。
それを手にしたのが、津川だった。
「試し撃ち、食らえ!」
津川が囚われた俺を探しに来てくれた。
吸血鬼から俺を守るために、銀の銃弾を放つ。
正面からそれを受けた吸血鬼レイゼーは、苦しそうに撃たれた肩を押さえた。
「ぐッ!?くそ……銀の銃弾か!」
「や、やった!吸血鬼に勝てそうだ!」
また津川がライフルを構える。
ライフルは撃つまでに時間がかかる。
その隙をレイゼーが逃すはずない。
「生意気な人間だ!さっさと死ね!」
「津川には触れさせねぇ!」
レイゼーが飛びかかる。
それに合わせて、装飾銃を撃ち込む。
「姫君は黙っててもらおう!」
苛立ったレイゼーは、俺を狙う。
散々痛め付けられた後だったから、とっさには動けない。
瞬時に俺の正面に立ったレイゼーは、俺の体を爪で貫いた。
紅い血が流れ落ちる。
「が、は……ッ」
その血溜まりに俺も崩れ落ちる。
「氷河!?もう傷付けないでよッ!」
動揺した津川が銀の銃弾を撃つ。
だが、外れてしまった。
すぐにレイゼーが、回し蹴りを津川に入れ、吹き飛ばす。
「い、った……」
戦闘に慣れない津川は、今の一撃だけでも辛そうだ。
腹の傷を押さえながらも、津川を呼ぶ。
「津川……逃げろ……っ!」
「出来ないよ……氷河を助けに来たのに、こんな氷河をおいて逃げ出せるわけないよ……」
体を震わせながら、津川は言う。
まるで自分に言い聞かせるかのようだ。
「俺は、今の津川見てる方が……耐えらんねぇよ……。」
俺のせいで、あいつが死んだら……なんて想像したくない。
「レイゼー……。俺なら、好きにしてくれていい、から……あいつだけは……。」
「その要求は魅力的だが、姫君に愛される人間なんて、憎いね……」
レイゼーはくつくつと笑いながら、津川に歩み寄る。
「やめろ、レイゼー……!やめてくれよ……ッ!」
「ああ、姫君のその声は初めてだねぇ!そんな風にも鳴けるのか!」
レイゼーは、こんな俺で楽しんでやがる。
どうにもならないことが悔しくて、歯噛みする。
「あ、はは……おれ、殺されちゃうのかな?」
津川が諦めたように笑う。
強がった乾いた笑い。
「津川!そんなとこで、死んだら俺が許さねぇぞ!俺に、死を見せないで、くれよ……!」
声を荒げると、傷口に響く。
「ぐ、っ……ぁ……!」
「もう喋らないで!」
津川の震えが止まった。
レイゼーも警戒して足を止める。
「氷河ってば、ほんと、ずるいよ。そんなこと言われちゃったら、頑張るしかねーじゃん……」
ゆっくりとライフルを構え、引き金を引く。
「甘い!」
レイゼーがそれをかわすが、津川の狙いはきっとそれだ。
ライフルの銃身でレイゼーの頭を殴る。
「ええーいっ!」
「なっ!?」
レイゼーがぐらりとふらつく。
その隙に津川が逃げ出し、俺の前にたつ。
「もう氷河には指一本触れさせないよ!」

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属性弾の津川なら案外行けちゃうかもね、って話。
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