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出番のなかったあいつがうるさい話。
後、氷河に顔を赤らめてもらうはなし。

・突撃恋愛
※榎本恭二
俺が芳示達と任務にいっている間に、氷河が魔術師に捕まっていたらしい!
なんてことだ、俺がいればすぐにそいつをぶっとばしたのに!
俺の代わりに氷河を助けてくれたのは、雨境と才臥と津川だったという。
それから氷河が無茶したせいで、重症だったみたいで、三奈美ちゃんにも協力してもらったのだという。
氷河にも悪いとこあるけど、助けが遅れたから氷河が自分を傷つけることになったんだって!
「俺だったら、絶対そんなことさせないのに!」
「と、言われてもなぁ」
俺はラウンジに雨境、才臥、津川を集めて、抗議というか説教をしようとしていた。
津川が困ったように答える。
「俺ならちゃんと氷河を守れたんだって!」
「いや、恭二でも同じことになったと思うよ?」
「なんだとぉ?」
雨境が俺に反抗する。
雨境は、だるそうに抹茶ラテを飲みながら続ける。
「だって俺らが見つけた頃にはすでに毒状態だったもん」
「え、お前らの目の前で氷河が刺したんじゃないの?」
「違う。俺たちが来る前に氷河は決断しやがったんだ。馬鹿だよねー」
津川と才臥も頷く。
興奮して立ち上がっていた俺も座り込んでしまった。
「そっか。なに考えてんだろうな」
「さぁなー。氷河だっていろいろ悩んでんだろ。」
才臥は背もたれにもたれながら、余っていたラムネを飲んでいる。
「ただいま戻りましたー」
当の本人である氷河が帰ってきた。
俺たちに気づいて、こっちに来てくれる。
「なにしてんだよ、お前ら」
「ひょーが!」
俺はすぐに氷河に抱きつく。
勢いでキスまでしてやった。
氷河はびっくりしすぎて、抵抗している。
離れたそうに突き放そうとするけど、俺が抱き締めて押さえる。
すぐに顔が真っ赤になっていく氷河。
人前でキスすんのが恥ずかしいんだろうなー。
満足して少し力を弱めると、氷河が俺を思いきり突き飛ばした。
俺も1,2歩下がったけど、氷河のが反動で2,3歩後退り、息を整えようとする。
無意識か拭おうと口元に手の甲を持っていくけど、軽く押さえるだけで止めているのがかわいい。
「……なな、なにしてんだよ、恭二……!」
「したかったから」
「だからって、こんなとこでしなくていーだろっ……!」
まだ顔真っ赤で恥ずかしそう。
マジ可愛いなー。
雨境達はぽかん、と俺たちのやり取りを呆然と見ている。
やがて、雨境が立ち上がって氷河の耳元で何かを囁く。
「……ッ!わかった、わかったから!今は勘弁してくれ!」
それを聞いた氷河は、さらに動揺する。
「絶対だからねー?」
雨境がにやにやと笑う。
あやしい。
「雨境、氷河になんかするの?」
更にゲスっぽく笑った雨境が口を開くが、すぐに氷河が手で押さえてしまった。
「なんも!なにもしないから!」
「え、なんで氷河が必死に答えるのさ」
「いわれのない誤解を受けて黙ってられるかよ!な、雨境!」
「誤解じゃないってば……」
雨境が何かを言おうとすると、氷河が雨境の腕を取り捻り上げる。
いつそういうの覚えるんだろ。
「ぎゃああああああ、痛い痛い、やめて!折れる、折れるから!」
雨境の痛そうな悲鳴が上がる。
才臥と津川は、助けようともせずにげらげら大笑いしている。
氷河が一番必死だから、誤解ってことにしよう。
「ご、誤解ならいいけどさ……」
俺がそういうと、やっと氷河は雨境の腕をはなした。
雨境は、捻られた腕を押さえながら、覚えてろよ氷河……と嫌に低い声で呟いた。
「じゃ、じゃあ俺白河さんとこ行くから!じゃあな!」
そのあとすぐに氷河は逃げるように走っていった。
腹を抱えて笑っていた二人は、笑いすぎてひぃひぃ言っていた。
「あー、腹いてぇ……氷河が必死すぎて……あはは、ひははははは……っ!」
「はぁ、も、むり……。雨境も……悪いんだからね……っ」
「何で俺が悪いのさー!絶対今の氷河が悪いんじゃん!」
雨境は、まだ痛む腕を押さえている。
思いきって俺は聞いてみることにした。
「ねぇ、なにするつもりだったのさ?」
雨境はにやりと笑って答えた。
「ん、氷河が恥ずかしがること」
「あんまいじめるなよ?」
「いーじめないよ!からかうだけだって!」

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恥ずかしがる氷河が想像以上に可愛いので、さらに追い込みます。

雨境との約束がどうなるのか。


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