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エンドスリープが進まないのは、氷河の妄想が絶好調なせい。

氷河に付きまとう人も増えて賑やかになりました。

・銃声と歌う
※瀬戸氷河
俺が銃を手にしたきっかけは、なんだっただろうか。
お気に入りのハンドガンを手にして、思い出してみる。
恭二を守るために、手にしたのがこれだったんだ。
最初は撃つのにも苦労したけど、気付けば簡単に引き金を引けるようになっていた。
もう当たり前のように、俺はこれを握って戦っている。
弾を発砲したときの重みだってもう慣れてしまって、これで人を撃つことに躊躇いもなくなってしまった。
武器として俺は、これが好きだ。
この本部にはたくさんの武器の使い手がいて、いくつか俺も真似したが、一番馴染んだのはやはり銃だった。
体術は好きなだけで確実じゃない。
「なぁ、聞いてくれるか?」
「なんだ?」
任務で魔術師を殺した後、傍にいた芳示に話しかける。
「俺はさ、恭二を守るために力が欲しかったんだ。吸血鬼だって悟られる前に恭二の敵を全部殺せばいいと思ったから」
「極端な発想だな」
「いいんだ。あのときの俺は馬鹿だった。神血が絡んでくるとも思ってなかったしな。」
「お前が神血だってのは、お前も知らなかったんだよな」
「ああ。両親がひた隠しにしていたからな。」
「お前の両親な……。今思えば、警戒し続けていた気がするな」
「お前らを最後まで信じなかったのは、親父だけだ。あの人は……過保護だったのかもな」
「お前がそんなこと言うとはなぁ」
芳示がけらけらと笑う。
「うるせぇよ、ほっとけ」
「ああ、悪かったって。んで、力がなんだって?」
「力がほしくて手にしたのがこれだったんだよ」
手にしていたハンドガンを芳示に見せる。
「……それ、か」
「最初は全然使えなかったんだけどさ、気付けば俺の護身用の武器になってる。」
「確かに銃持ってるお前が『戦う瀬戸氷河』ってイメージだよな」
「なんだそれ。」
「本部の連中からみたお前だよ。きっとそれ持って派手に撃ってるのがお前のイメージ。」
「そうなのか……」
「思い出した。そういや、調子にのってそれに軽くキスしたことあったろ?」
「あったっけか!?」
「俺はよく覚えてる。ハンドガンに軽くキスしてその後舌出して笑うんだよ。誘惑する悪魔かと思った。」
「……恥ずかしいな、それ」
「ま、そんなわけで、お前とそのハンドガンはもうセットだよ。そうじゃなきゃお前じゃない」
「芳示……」
「俺はそうやって戦ってきた氷河が好きなんだ。今さら迷うな。手にしてしまったんだから、それで暴れ続けろ。」
芳示に救われたな。
ハンドガンを器用に回して、芳示に笑いかける。
「おう、任せろ!」

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何が言いたかったんだろう、これ。
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