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クリスマス特番。



・ナイトメアクリスマス
※瀬戸氷河
食堂で小さなクリスマスパーティーが開かれることとなった。
主催は、宮代さんと菅谷さん。
賑やかし担当らしい発想だ。
色とりどりの料理にケーキが用意された。
参加者は多く、いないのは仕事が忙しい白河さん達と、木津樹さん、来鈴さんぐらいだろうか。
それぞれが好きに料理をとっていく。
「ねーねー、氷河、ケーキ食わねぇの?」
恭二がチョコケーキを頬張りながら聞いてくる。
「俺、甘いの苦手、って言っただろ。いいから恭二が食えよ」
「んー、そーするー」
恭二が俺のぶんまでチョコケーキをとっていく。
次に雨境がけらけら笑いながら尋ねる。
すっかり出来上がっている。
俺より強いはずなのに。
「ねー、ひょーがー、今晩あいてるー?」
「酔っぱらいを相手する時間ならねぇよ」
「えーいじわるだなー、氷河はー」
雨境が俺に抱きつく。
こいつ、酔ってない!
策士だ!
「こら雨境さん!氷河に引っ付いてちゃ駄目でしょう?」
「津川、やんのか、あー?」
「やんないよ……」
常識人の助け船津川さんがやってきてくれた。
雨境を引き剥がすと、津川さんは俺に向けて微笑む。
「氷河もクリスマスなのに大変だね」
「……絡まれるのは、年中だよ」
「そーだったね」
引き剥がされた雨境が怒る。
「津川だって氷河のこと好きなくせに!常識人ぶってんなよ!」
「な、ち、違うって!俺は……氷河を、守りたいだけだよ……」
最後の方は小声になる津川さん。
「それが好きだってんだろー?」
「もう、黙ってよ!」
ずるずると雨境をひきずっていく。
津川さん顔真っ赤だったな。
「氷河」
「芳示」
今度は芳示に声をかけられた。
丙も一緒だ。
「楽しんでるか?」
「絡まれてるよ」
ワインを飲みながら、話す。
丙が呆れた顔で言う。
「……変わらないよね、こいつら」
「そこが氷河にとっては、いいんだろ?」
「そっか」
芳示と丙が二人で笑う。
ずるいぞ、なんか。
「おい、お前らでなに人の話してんだよ。」
「なんだ、寂しいのか?」
「違う、俺の目の前で俺の話すんなっていってんだよ」
「んだよ、悪かったな」
ワインを飲み干し、空のワイングラスを揺らす芳示。
こんな優しい芳示気持ち悪いな。
「おい、いくぞ丙」
「え、どこに」
「恭二とか才臥をからかいに、だ!」
芳示は丙をつれて行ってしまった。
やっぱりいつもの芳示だった。
もう、喰うもん食ったしいいだろう。
俺は一人このパーティーから出ていった。

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夜は明日な!
恭二とやるのは明日な!
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