忍者ブログ
一次創作ファンタジー小説中心サイト。 このサイトにある全ての小説の無断転載は禁止しています。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

マジギレ氷河。



・激情のトラップ
※瀬戸氷河
こいつの発言はさっきから、俺をイラつかせるものばかりだった。
神血という血だけで俺や彼女を見て、見下すように馬鹿にする。
性根の腐った魔術師は、更に言う。
「なんだっけ、さっき俺が潰した半分吸血鬼!すっげー弱かったよな。あいつも馬鹿だよなぁ、吸血鬼になるぐらいなら、いっそ完全になっちまえばいいのに。だから何も出来ねーんだよな!」
俺はとっくに体が動いていた。
その感情に任せて、魔術師を殴り飛ばしていた。
「……ほんとムカつくよ、てめぇは」
「っ、んだよ、神血。やんの?」
殴られた魔術師は、へらりと笑うだけだ。
「ああ、殺してやるよッ!」
ホルダーからハンドガンを抜いて、地を蹴る。
すぐに回し蹴りを入れて、銃弾を打ち込む。
「ああ、いいねぇ、いいねぇ!その据わった目!怒りに任せたその目がたまんねぇよ!」
「うるせぇんだよ!てめぇだけは、許さねぇ!」
「弱いくせに、まぁ意気がって。」
「--ッ、なんだと!?」
更に氷魔術をも混ぜて、畳み掛ける。
魔術師はにやにやしながらガードし、俺の攻撃をさばいていたが、段々と魔術師を追い詰めていった。
壁に魔術師を追い詰めて、腹に膝蹴りを入れる。
ホルダーにハンドガンを戻して、首を押さえる。
「これでも、俺が弱いって言うつもりかよ?」
「やーるねぇ……」
未だに馬鹿にするように笑う魔術師をもう一発殴った。
「……まだ殴り足りねぇ。」
「そーかい。殴られる身にもなってほしいねぇ」
「その、舐めた態度が腹立つんだよ!」
もう一発殴る。
「恭二を馬鹿にすんのは、何よりも許せねぇんだよ、お前が恭二をボコボコにしたのだって、許せねぇしな」
ホルダーからハンドガンを抜いて、魔術師の頭に向ける。
「……楽に死なせてやるよ」
「くくくっ、満足したよ」
魔術師が腕を上げる。
それにつられて俺の腕が宙に上げられて、縛られる。
「糸……いつの間に!?」
「お前がキレてる間に、だ!」
反撃とばかりに、蹴りが腹に入る。
「ぐぁ……ッ!」
「ひひひひ、楽しかったぜぇ?お前、最高だよ!さっきは何してくれたっけなぁ?」
魔術師が、更に蹴りを重ねていく。
「ああ、いいねぇ、いいねぇ!俺、やっぱ弱いもの苛めのが好きだなぁ!」
最後は糸をきって回し蹴りで蹴り飛ばす。
「ほら、立って立って!俺はまだいじめたりねぇよ!」
派手に吹っ飛ばされた俺がすぐに立ち上がれるはずもなく、先に魔術師が俺の頭を踏みつける。
「ほらぁ、どうしたよ?俺への怒りはそんなもんな訳?」
すぐに足を戻し、髪を掴みあげられる。
にやりと嘲笑う魔術師を睨む。
「んだよ、いい顔するじゃん。さいっこうだねぇ、その目は」
「調子に乗るなよ……魔術師ッ!」
「はぁ……今度はそれを苦痛に歪ませてぇな!」
また糸で俺をつるし上げる。
「今度は、どういじめてやろうか、な!」
「が、は……ッ!」
ボディブローが入る。
「んんー、いいなぁ、お前。神血なんかと馬鹿にしたが最高だ。」
魔術師は愉快そうに笑う。
「趣味の悪いやつだな……!」
もう一発殴られる。
「もっと歪めよ、啼けよ、喚けよ!ぶっ壊してやるからさぁ!」

-----------------
どっちもすき。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
HN:
天草八津芽
性別:
女性
自己紹介:
BLでファンタジー小説が多いです。
ひっそりひそひそ書いてます。
ツイッター
メインアカウント(妄想ばかり)


オリキャラ紹介bot
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
P R

Copyright © [ 妄想の隠れ家 ] All rights reserved.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]