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FNWの12話です。
「…休憩するか」
あれから、どのくらい走ったのか分からない。
けれど、疲れは溜まっていた。
もう足も動かない。
走っても周りの町らしい部分は破壊されていた。
人もまったく見えない。
皆、瓦礫に埋もれて死んだのか。
適当な所に座り込み、休んでいたら肩を叩かれた。
「よっ、幽夜」
「李卯…!」
振り返れば、李卯が立っていた。
すぐに立ち上がり、李卯の肩を掴む。
「幽夜、生きてたのか。そりゃよかった。つい死んだのかと。」
「それはこっちのセリフだ。」
いつもと変わらずに軽口を言う李卯。
その他愛ない会話でも、安心した。
不意に李卯の携帯が鳴った。
「お、悪い。」
李卯はすぐに携帯を取り出し、画面を見る。
メールの用件のようだ。
携帯を閉じると、李卯は力なく笑う。
「ははっ、幽夜。おまえに死んでほしいってさ。」
「何の冗談だよ…っ!?」
李卯は隠し持っていたらしいナイフを俺に向けて、横に振る。
俺はとっさに後ろに下がった。
李卯は力なく笑った時とは、一変して狂気に笑う。
「やっぱやるな幽夜は。避けられるとは思わなかった。」
「いきなり何なんだよ…!」
にぃ、と笑うとまた一閃。
またとっさに避ける。
それから、ナイフを振り回し続ける李卯に恐怖を覚えながらも、必死に避けていた。
何をするも隙がないからだ。
「李卯…どうしたんだよ!」
「どうしたって、電波塔の影響を受けただけだ。」
「電波塔…?」
わけが分からない。李卯も電波質になったとか…?
「ほら、危ないぞ」
「……っ!」
考えていたら、動きが止まっていた。
李卯はそこを狙って突く。
我に返り、身体を無理に横にずらすが、右腕に痛みが走った。
血も流れてる。
「痛っ…」
「あーあ、やっちゃった。」
あまりの痛みに動けなくなる。
そりゃナイフで切られたなんて初めてだ。
李卯はゆっくりと歩み寄る。
その時に見えた笑みはあまりにも歪んでいた。
「じゃ、さよなら。ってことで。」
李卯はナイフを振り下ろす。
俺はこれで終わりだと思い、目を瞑った。
あれから、どのくらい走ったのか分からない。
けれど、疲れは溜まっていた。
もう足も動かない。
走っても周りの町らしい部分は破壊されていた。
人もまったく見えない。
皆、瓦礫に埋もれて死んだのか。
適当な所に座り込み、休んでいたら肩を叩かれた。
「よっ、幽夜」
「李卯…!」
振り返れば、李卯が立っていた。
すぐに立ち上がり、李卯の肩を掴む。
「幽夜、生きてたのか。そりゃよかった。つい死んだのかと。」
「それはこっちのセリフだ。」
いつもと変わらずに軽口を言う李卯。
その他愛ない会話でも、安心した。
不意に李卯の携帯が鳴った。
「お、悪い。」
李卯はすぐに携帯を取り出し、画面を見る。
メールの用件のようだ。
携帯を閉じると、李卯は力なく笑う。
「ははっ、幽夜。おまえに死んでほしいってさ。」
「何の冗談だよ…っ!?」
李卯は隠し持っていたらしいナイフを俺に向けて、横に振る。
俺はとっさに後ろに下がった。
李卯は力なく笑った時とは、一変して狂気に笑う。
「やっぱやるな幽夜は。避けられるとは思わなかった。」
「いきなり何なんだよ…!」
にぃ、と笑うとまた一閃。
またとっさに避ける。
それから、ナイフを振り回し続ける李卯に恐怖を覚えながらも、必死に避けていた。
何をするも隙がないからだ。
「李卯…どうしたんだよ!」
「どうしたって、電波塔の影響を受けただけだ。」
「電波塔…?」
わけが分からない。李卯も電波質になったとか…?
「ほら、危ないぞ」
「……っ!」
考えていたら、動きが止まっていた。
李卯はそこを狙って突く。
我に返り、身体を無理に横にずらすが、右腕に痛みが走った。
血も流れてる。
「痛っ…」
「あーあ、やっちゃった。」
あまりの痛みに動けなくなる。
そりゃナイフで切られたなんて初めてだ。
李卯はゆっくりと歩み寄る。
その時に見えた笑みはあまりにも歪んでいた。
「じゃ、さよなら。ってことで。」
李卯はナイフを振り下ろす。
俺はこれで終わりだと思い、目を瞑った。
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