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FNWの13話です。

まさに俺を殺そうとしたナイフの刃は寸前で止まったのだ。
謎の力により。

「な…んだよ、これ!」
止められたのはナイフを突き刺そうとした腕のみ。
李卯は辺りを見回し始める。
俺も周りを見る。
すると本を抱えて、白衣を来た女が見えた。
「ちょーっと待ってほしかったの。彼はまだ殺しちゃいけない。まだ美都依さんが解明してないもの。」
何だか我が儘な主張をする。
その美都依さんとやらは、こちらに近付いてくる。
「は?幽夜はここで死ぬんだぜ?今更殺すなとか無理だって。」
ナイフを俺の喉元に突き付けたまま、答える李卯。
美都依さんは腕を組み、李卯に近づく。
「だーから、それを待てって言ってんでしょ。」
「待てるかよ。上からの命令だぜ?」
その言葉を聞くと、美都依さんはにやりと笑った。
「その繋がりを切れば関係ないじゃない?」
彼女は、何やら刀を取り出す。
すると、李卯に斬り掛かった。
「おまえ…やめろっ!」
ナイフを突き付けられてる身なのだが、李卯が殺されると思った瞬間に声が出た。
彼女は、そんな俺の反応を楽しそうに笑うと、李卯を斬り付けた。
でも、それで李卯が傷付いたわけではなかった。

「あ、俺は…」
正気に戻ったらしい李卯は、俺に突き付けていたナイフを戻した。
「ささ、早く行きましょ。時間がないや。」
彼女は俺を引っ張る。
それに抵抗して、李卯にも手を伸ばそうとする。
「李卯はどうすんだよ…」
「すぐ繋がりが戻っちゃう。これじゃだめだから。ほら、急いで!」
そう言われ、伸ばす手を下ろす。
李卯はわけの分からなさそうに笑う。
「きっとそれが正解だよ。幽夜。さ、早く行け」
「…分かったよ。」
それから李卯を置いたまま、彼女に連れてかれてしまった。

ある程度、距離を空けるとパッと俺の手を放した。
「あんた…何なんだよ?」
息を整えてから、話し掛ける。
彼女は待ってましたと言わんばかりに笑い、答える。
「あたしは美都依六法。世界の六法を知る科学者。」
続けて聞く。
「…俺を連れて行った目的は?」
美都依さんは優しげな表情をする。
「君の力になってあげたい。君だって彼を救いたいと思うでしょ?とりあえずいろいろ説明したげるから、美都依さんについてきなさい。」
美都依さんは、何をさせたいのか分からないけど。
美都依さんの言葉は本当な気がした。
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