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FNWの28話です。
再び指を鳴らす音が聞こえる。
その瞬間水球は壊れ、俺は解放された。
「ごほっ…ぐっ…」
息は絶え絶えで、正直あと少しで死ぬかと思った。
それを見かねて解放したのだろう。
「反省はしたかい?」
酔苛凍弥は、嫌な笑みを俺に見せる。
「まぁな…ごほっ…」
水を吐き出す。まだ苦しい。
「風香に凍弥!何してやがる!」
大声が響く。
前には二人の男が現れた。
哀然楓花は苦笑いしていた。
俺を隠すように立つ。
「君らが先に存原幽夜を見つけたって聞いたよ。何処だい?」
「さあな?」
酔苛凍弥も同じような反応だった。
「楓花、そこどきなぁ!」
哀然楓花目がけて、一人の男が火の玉を放つ。
火の玉を哀然楓花は避けて、俺の頭を掠めた。
咄嗟に避けたともいう。
俺を見つけると、男は笑う。
「ほら、いるじゃねぇかよ。何で隠してたんだ?」
「烈火、聞かなくても分かるだろう?」
「大体はな。でも、やっぱ吐かせねぇとさあ。」
「はぁ…烈火は同じ四元でも容赦ないよね。」
烈火と呼ばれた男は、けっ、と舌打ちする。
そして、俺の顔を覗き込む。
「お前、大丈夫なんだろうな?先峰様の実験体になる予定なんだから、身体は大事にしろよな。」
俺は奴を睨みつける。
奴は笑った。
「誰が、実験体なんかになるかよ…。」
「いいじゃねぇか。抵抗する奴は好きだ。あ、一応言っとくぜ。俺は緋柱烈火。『火』の強電波だ。」
緋柱烈火はくく、と笑う。
それに哀然楓花が付け加える。
「烈火は戦闘狂なのよ。争い大好きなのよね。」
緋柱烈火は哀然楓花にかみつく。
「うるせぇ!楓花だってそうだろうが!」
「私は苛めるのが好きなの。」
また別の男も言う。
「俺は塚本由呉だ。『地』の強電波。」
これで、俺は四元全員に囲まれてしまったわけだ。
さて、と緋柱烈火が立ち上がる。
「ここからは、俺の時間だぜ。楽にしてやるから覚悟しな!」
「抵抗しなきゃダメか…?」
俺は力なく立ち上がる。
「当たり前だろ!俺にまともな戦闘をさせろよ!」
「もう散々苛められたんだけどな…」
緋柱烈火はギロリと哀然楓花と酔苛凍弥を睨む。
「風香に凍弥!後で殴らせろ!」
その拳には炎が纏われた。
二人はそれに怯みもせずに、答える。
「嫌よ、烈火のは本当に痛いんだもん。」
「手加減知らずなんだもんなあ。」
「おまえらなぁ!」
緋柱烈火がキレた。
その拳の炎はさらに燃え上がる。
が、すぐにそれは消えた。
舌打ちをして俺を見据える。
「後で覚えてろよな…!まずは侵入者を気絶させる。」
冷静になるのも早いようだ。
俺はどうにか動いて逃げる事にした。
「少しは動けるじゃねぇか!逃げてもらわねぇとな!」
火柱烈火は楽しそうに笑う。
本当の戦闘狂らしい。
突然足が動かなくなる。
足下を見ると、水が縛っていた。
緋柱烈火はそれに気付かない。
「貰ったぁ!」
「が…っ!?」
思ったよりも重い。
俺の意識はすぐに薄れて消えた。
その瞬間水球は壊れ、俺は解放された。
「ごほっ…ぐっ…」
息は絶え絶えで、正直あと少しで死ぬかと思った。
それを見かねて解放したのだろう。
「反省はしたかい?」
酔苛凍弥は、嫌な笑みを俺に見せる。
「まぁな…ごほっ…」
水を吐き出す。まだ苦しい。
「風香に凍弥!何してやがる!」
大声が響く。
前には二人の男が現れた。
哀然楓花は苦笑いしていた。
俺を隠すように立つ。
「君らが先に存原幽夜を見つけたって聞いたよ。何処だい?」
「さあな?」
酔苛凍弥も同じような反応だった。
「楓花、そこどきなぁ!」
哀然楓花目がけて、一人の男が火の玉を放つ。
火の玉を哀然楓花は避けて、俺の頭を掠めた。
咄嗟に避けたともいう。
俺を見つけると、男は笑う。
「ほら、いるじゃねぇかよ。何で隠してたんだ?」
「烈火、聞かなくても分かるだろう?」
「大体はな。でも、やっぱ吐かせねぇとさあ。」
「はぁ…烈火は同じ四元でも容赦ないよね。」
烈火と呼ばれた男は、けっ、と舌打ちする。
そして、俺の顔を覗き込む。
「お前、大丈夫なんだろうな?先峰様の実験体になる予定なんだから、身体は大事にしろよな。」
俺は奴を睨みつける。
奴は笑った。
「誰が、実験体なんかになるかよ…。」
「いいじゃねぇか。抵抗する奴は好きだ。あ、一応言っとくぜ。俺は緋柱烈火。『火』の強電波だ。」
緋柱烈火はくく、と笑う。
それに哀然楓花が付け加える。
「烈火は戦闘狂なのよ。争い大好きなのよね。」
緋柱烈火は哀然楓花にかみつく。
「うるせぇ!楓花だってそうだろうが!」
「私は苛めるのが好きなの。」
また別の男も言う。
「俺は塚本由呉だ。『地』の強電波。」
これで、俺は四元全員に囲まれてしまったわけだ。
さて、と緋柱烈火が立ち上がる。
「ここからは、俺の時間だぜ。楽にしてやるから覚悟しな!」
「抵抗しなきゃダメか…?」
俺は力なく立ち上がる。
「当たり前だろ!俺にまともな戦闘をさせろよ!」
「もう散々苛められたんだけどな…」
緋柱烈火はギロリと哀然楓花と酔苛凍弥を睨む。
「風香に凍弥!後で殴らせろ!」
その拳には炎が纏われた。
二人はそれに怯みもせずに、答える。
「嫌よ、烈火のは本当に痛いんだもん。」
「手加減知らずなんだもんなあ。」
「おまえらなぁ!」
緋柱烈火がキレた。
その拳の炎はさらに燃え上がる。
が、すぐにそれは消えた。
舌打ちをして俺を見据える。
「後で覚えてろよな…!まずは侵入者を気絶させる。」
冷静になるのも早いようだ。
俺はどうにか動いて逃げる事にした。
「少しは動けるじゃねぇか!逃げてもらわねぇとな!」
火柱烈火は楽しそうに笑う。
本当の戦闘狂らしい。
突然足が動かなくなる。
足下を見ると、水が縛っていた。
緋柱烈火はそれに気付かない。
「貰ったぁ!」
「が…っ!?」
思ったよりも重い。
俺の意識はすぐに薄れて消えた。
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