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FNWの31話です。
「どうしたの!?これは一体…?」
美都依さんと亜出風が見える。
この部屋の騒ぎを聞いてきたのだろう。
天宮魔那が、美都依さんに手を振る。
「あー…美都依さんじゃないですか。」
「ああ、魔那。これはどうしたの?」
研究者同士の知り合いなのか?
天宮魔那は暢気に話し始める。
それは、あの時の動揺を隠すかのようだった。
「私の研究が失敗しちゃいましてねー。存原幽夜の『寄』と『斬』を引き離しちゃいました。」
美都依さんの表情は、真剣だった。
「…体を写して離したのね。まずいわ…。きっと『斬』の幽夜君は長くは保たない。」
「影だから…ですか。」
「そう。意志と体を手に入れたって、斬の器はこれだから。」
と、美都依さんは落ちていた刀を拾う。
まだあったとは…。
「あれは霊体みたいなものなのよ。だから兎礼彩世孤が操っても操れないの。」
でも、奴の能力は影が斬ったんじゃ…。
「そういう事でしたのね…。」
ふらふら、と兎礼彩世孤が歩く。
「何処行くの?」
「抄断様へ報告よ…。」
兎礼彩世孤は出ていった。
天宮魔那は、顔が蒼白になる。
「あー…首にされそ…。」
美都依さんは笑う。
「大丈夫よ、あれだけやった私は、自分から逃げ出したんだから。首はないわ。」
「美都依さん、ここの研究員だったのか!?」
俺の疑問には遊浦が答えた。
「美都依さんは神坂彩貴の姉なんだ。」
「マジかよ…。」
驚く俺を見て、遊浦はくすくす笑った。
「二人がそう言った。あ、彩貴は逃がしたからな。」
神坂彩貴は無事なようだ。
続きは天宮魔那が話す。
「そう。美都依さん程優秀な方はいませんでしたよ。」
「最後には辞めたけどね。」
美都依は自嘲する。
「ってこんな話はいいの。幽夜君の影のが問題よ、急いで追いかけましょう。」
俺たちは今までの階層を駆け降りた。
その間誰も見なかった。
兎礼彩世孤は、先峰抄断のいる最上階の一室へ向かう。
「抄断様。天宮魔那の実験が失敗しました。」
「彼女の研究は完璧のはずだがな。どうなったんだ?」
先峰抄断は、ゆっくりと振り向く。
「はい、存原幽夜の影が生まれたようです。影は逃走。私の能力では操れないようです。」
「彩世が無理という事は、霊体か。…ふふ、今後存原幽夜は脅威となるだろうな。」
「脅威…ですか。」
兎礼彩世孤は、わけが分からないといった表情をする。
先峰抄断は、楽しそうにそれを見る。
「時期に彼は人ではない力を得る。彩世、あの計画は?…いや、あの少年は?」
「あの計画を進めるのですか。」
「一度やりたいだけだ。彼は駒だからね。」
「分かりました。」
兎礼彩世孤は一例して、部屋を出る。
美都依さんと亜出風が見える。
この部屋の騒ぎを聞いてきたのだろう。
天宮魔那が、美都依さんに手を振る。
「あー…美都依さんじゃないですか。」
「ああ、魔那。これはどうしたの?」
研究者同士の知り合いなのか?
天宮魔那は暢気に話し始める。
それは、あの時の動揺を隠すかのようだった。
「私の研究が失敗しちゃいましてねー。存原幽夜の『寄』と『斬』を引き離しちゃいました。」
美都依さんの表情は、真剣だった。
「…体を写して離したのね。まずいわ…。きっと『斬』の幽夜君は長くは保たない。」
「影だから…ですか。」
「そう。意志と体を手に入れたって、斬の器はこれだから。」
と、美都依さんは落ちていた刀を拾う。
まだあったとは…。
「あれは霊体みたいなものなのよ。だから兎礼彩世孤が操っても操れないの。」
でも、奴の能力は影が斬ったんじゃ…。
「そういう事でしたのね…。」
ふらふら、と兎礼彩世孤が歩く。
「何処行くの?」
「抄断様へ報告よ…。」
兎礼彩世孤は出ていった。
天宮魔那は、顔が蒼白になる。
「あー…首にされそ…。」
美都依さんは笑う。
「大丈夫よ、あれだけやった私は、自分から逃げ出したんだから。首はないわ。」
「美都依さん、ここの研究員だったのか!?」
俺の疑問には遊浦が答えた。
「美都依さんは神坂彩貴の姉なんだ。」
「マジかよ…。」
驚く俺を見て、遊浦はくすくす笑った。
「二人がそう言った。あ、彩貴は逃がしたからな。」
神坂彩貴は無事なようだ。
続きは天宮魔那が話す。
「そう。美都依さん程優秀な方はいませんでしたよ。」
「最後には辞めたけどね。」
美都依は自嘲する。
「ってこんな話はいいの。幽夜君の影のが問題よ、急いで追いかけましょう。」
俺たちは今までの階層を駆け降りた。
その間誰も見なかった。
兎礼彩世孤は、先峰抄断のいる最上階の一室へ向かう。
「抄断様。天宮魔那の実験が失敗しました。」
「彼女の研究は完璧のはずだがな。どうなったんだ?」
先峰抄断は、ゆっくりと振り向く。
「はい、存原幽夜の影が生まれたようです。影は逃走。私の能力では操れないようです。」
「彩世が無理という事は、霊体か。…ふふ、今後存原幽夜は脅威となるだろうな。」
「脅威…ですか。」
兎礼彩世孤は、わけが分からないといった表情をする。
先峰抄断は、楽しそうにそれを見る。
「時期に彼は人ではない力を得る。彩世、あの計画は?…いや、あの少年は?」
「あの計画を進めるのですか。」
「一度やりたいだけだ。彼は駒だからね。」
「分かりました。」
兎礼彩世孤は一例して、部屋を出る。
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