忍者ブログ
一次創作ファンタジー小説中心サイト。 このサイトにある全ての小説の無断転載は禁止しています。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

歓迎会編の3話です。

※篝祇亜須磨
藤野さん達の反対で、榎本さんが神谷さんを連れて何かを聞こうとしていた。
「神谷さんって、魔族なんですよねっ!?」
神谷さんが飲んでいた水を吹き出した。
榎本さんが、きらきらした笑顔で答えを待つ。
動揺している神谷さんを見ながら、けらけら笑う杜矢さんが答えた。
「そう。神谷さんは魔族だ。君、ストレートに聞くねー。面白い。」
「笑うな、上月ー!」
「いやいやこれは……くくっ…無理ですって…はははは!」
とうとう杜矢さんが腹を抱えて笑いだした。
「やっぱりそうなのか!」
榎本さんは、嬉しそうに神谷さんの手を取る。
「俺、魔族とかそういう存在に憧れてたんですよ!かっこいーじゃないですか!」
「え、珍しい事言うね…君」
神谷さんは、榎本さんのペースに飲まれていた。
「こら恭二!何してんだよ!」
瀬戸さんが、榎本さんを引き離す。
「あ、氷河、邪魔すんなよなー!」
「どうみても迷惑かけてるのはお前だろ!ったく…恥ずかしいじゃねぇか…」
杜矢さんが、目元を拭いながらも、からかうように聞いた。
「瀬戸は保護者なんだ?」
「そうとも言うな」
それに答えたのは、天城さんだった。
「へぇー…」
「あいつは恭二に過保護なんだよ。いくらあの事件があったからってよ…」
天城さんが心配そうに話す。
杜矢さんは、にやにや笑いながらそれを聞いていた。
「…仕方ないんじゃないの?」
「そうだな…」
大浦さんと天城さんが、諦めたようにため息を吐く。
「芳示と丙!何ぼんやりしてんだよ?」
榎本さんが、二人に話し掛ける。
「んだよ、噂の魔族とはもういいのか?」
「今、氷河がなんとかしてる」
見ると、瀬戸さんが何やら謝っていた。
「…相変わらずだ」
大浦さんが眠たげに呟いた。
-----------
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
HN:
天草八津芽
性別:
女性
自己紹介:
BLでファンタジー小説が多いです。
ひっそりひそひそ書いてます。
ツイッター
メインアカウント(妄想ばかり)


オリキャラ紹介bot
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
P R

Copyright © [ 妄想の隠れ家 ] All rights reserved.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]